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こんばんは、森岡です(^_^)


これまでのお話・・・


声帯ポリープと鍼灸
声帯ポリープと鍼灸（その２）
声帯ポリープと鍼灸（その３）
声帯ポリープと鍼灸（その４）
声帯ポリープと鍼灸（その５）

続き行きます！！ 

あと、一週間で参議院議員選挙。


どの政党党首も、猛暑の中、演説を繰り返し叫んでいます。


アベノミクスにはじまり、ＴＰＰ、憲法改正、原発問題、消費税増税、普天間問題、社会保障制度改革・・・。


さぁ、未来の日本はどこへ向かうのやら。



甘い言葉に踊らされないよう、本質を見極めたいと思います。



さてさて。


前回は咽喉にめぐっている経絡のアレコレについてお話させて頂きました。



では、中医学において、この声帯ポリープをはじめとする「嗄声（させい）」


という症状についてどのように考えているのか。



今回はコレです。



『症状による中医診断と治療・下』によりますと、


「嗄声（声枯れ）」・「失声（声が出ない）」は、


「声音嘶啞（せいおんせいあ）」


という病態で記載があります。


ちなみに、


「嘶啞（せいあ）」とは「かすれる」「しわがれる」という意味です。



古い記載では、東洋医学のバイブル『黄帝内経』に「瘖（いん）」「暴瘖」「無音」などの名称で登場しています。


また、その他では「音瘖」「失音」「声不出」「不能言」「声啞」「喉中声嘶」「暴啞」等の呼び方があります。



そして、 声音嘶啞の病因は大きく分けて５つに分類できるとなっております。


１．風寒によるもの

２．風熱によるもの

３．熱邪犯肺によるもの

４．肺腎陰虚によるもの

５．血瘀痰聚によるもの



簡単に解説すると、


１・２は外邪が肺の臓に影響し発病するパターンです。


肺の臓は嬌臓（きょうぞう）とよばれ、外邪の影響を受けやすく、寒熱の病変に弱いため、


”華奢（きゃしゃ）な臓”として位置付けられております。


（「嬌」＝「華奢な」という意）


ですから、外邪であり、寒熱の性質をもつ風寒邪や風熱邪に犯されやすいのですね。


３は外邪性のものと内因が考えられますが、やはり熱邪による発病パターンです。 


４は肺の臓とそれを支える腎の臓の機能低下による発病パターンです。


５は血が停滞した血瘀や水が停滞した湿痰が原因となり発病するパターンです。



やはり、外邪性や肺・腎・肝を中心とした病理となっていますね。



ですから、ひとえに声帯ポリープだの嗄声だのと言っても、東洋医学で考える場合には、


どの臓腑・経絡の失調が中心なのか？


病理産物（邪気）の中心は何なのか？


表裏どちらの問題なのか？


虚実どちらか？


そして、個人個人がもともとどのような体質傾向にあるのか？


などをキチンと弁別しなくちゃキレイに治せないということなんですね。



容易ではないですが、これらがキチンと弁別でき、治療効果が現れた時は、実に爽快です(>_<)



そして、もっと東洋医学を好きになり、勉強したいと思うようになってくるんです。


地味にコツコツやるのがキモですね～（笑）



つづく。



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