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こんばんは、森岡です(^_^)


以前、声帯ポリープと鍼灸という記事を書かせて頂きました。


声帯ポリープと鍼灸　シリーズ


 

記事は一旦終了しましたが、治療は根気強く続けておりました。



記事を書いている当時は、声はほぼ完全に出るようになっておりましたが、


歌を歌う時に高音がかすれてしまうという症状はまだ残っておりました。



また、ポリープ自体はエコー検査においてまだ影があり、消失していない状態でした。


（まぁ、消失しなくても問題なく声が出るようになるケースはいくらでもありますが）



それらを治すべく、週一回の治療を継続して行いました。



現在、その症状も無くなり、ほぼ完治というところまで持っていくことができました。



そして、 最近、久しぶりに経過をみせに大学病院に行かれたとの事。


毎度のエコー検査、レントゲン検査をしてみると・・・


医師　「・・・アレ、消えてますねぇ」 


との事。


患者さん、大喜び。


跡形もなく、綺麗に消失していたみたいです。


僕も喜ばれている患者さんを見ることができ、嬉しかったですが、なんとなく冷静な自分もいました。


なぜかといえば、


東洋医学的な所見が治療後、非常に良性な変化を見せることが多く、その効果が持続されていたので、


「これだったら、消えてもおかしくないないなぁ～」


と真面目に考えながら治療していたからです。



また、これより早く消すにはどのように治療していればよかったのかな～なんてことも考えました。



この患者さんは根気よく治療をされておりましたが、


いつ心が折れたり、面倒くさくなったりして治療を断念するか分かりません。


いくら治療が上手くいっていても、患者さんにその気がなくなれば僕たちは何もすることができません。


そういった悔しく、惜しい症例をいくつも見てきました。



最近、日米通算４０００本安打を達成されたイチロー選手も言っておりました。


「４０００のヒットを打つには、８０００回以上は悔しい思いをしている」


と。 


いくら調子の良い選手でも、色々な環境によりマウンドに立てなければ意味がありません。



ですから、患者さんの心が折れる前に何とか治してあげなければなりません。


これは臨床をやっていれば、だれしもが考えていることでしょうし、難しい問題でもあります。



今回はたまたま上手くいった症例でいたが、今後、


より最速・最短・確実に治療効果が出せるよう、慢心・過信せずに精進していければなと思います。




全ては鍼灸に希望を託された、苦しんでいる患者さんのために。




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