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こんばんは、森岡です(^_^)


四季の移ろいを感じる日々です。

この四季がはっきりしているという国は世界でも珍しく、


ことさら、”島国”というカテゴリーで縛るとほとんど無いようです。 


ニュージーランドやオーストラリア、カナダやアメリカ、中国などの一部地域が、


日本ほどはっきりではなく、いずれかの季節に片寄るものの、四季があるようです。


それでもやはり四季がある国ってのは少ないんですね～。


四季は様々な趣によって我々を心身共に楽しませてくれます。



ですが、、、


イイ事ばかりでもありませんよね。



特にこういった仕事に携わっていると、


「季節の変わり目に体調が崩れやすい」


といった方が非常に多い事・・・。



そんな四季の中でも、春と秋への移ろいというのは特別な意味があるように思います。


なぜなら、春や秋の季節の変化というのは、量から質への変化だからです。



東洋医学では春夏は陽気の旺盛な時季、秋冬は陰気の旺盛な時季と区分しています。


春から夏への変化は陽気の量が多くなり、秋から冬への変化は陰気の量が多くなるという、


「量」の変化の問題です。



これはさほど大きな変化を生みません。



しかし、


夏から秋は陽気が最高に旺盛な時季から一転して、陰気が少しずつ旺盛になり、


冬から春は陰気が最高に旺盛な時季から一転して、陽気が少しずつ旺盛になるという変化です。


つまり、陽から陰へ、陰から陽へという、真逆の性質を持ったものへの量から「質」への変化です。


（これを専門的に「陰陽転化の法則」と言います。）



これは非常に大きなギャップを生みます。



また、秋は陰気が旺盛になる時期であり、粛殺、収斂、降下の性質をもちます。


簡単に言えば、自然界の気が凝縮しながら下方へ降りることを意味します。


ですから、秋は木々に実がなり（凝縮）、大きくなると下に落ち、葉っぱも枯れ下へ落ちます（降下）


逆に春は陽気が旺盛になる時期であり、昇発、条達の性質を持ちます。


これは、自然界の気が発散しながら上方へ昇ることを意味します。


ですから、春は木々の芽が息吹き、土から外へ向かい（発散）、緑が太陽に向かいグングンと伸びていきます（条達）


この様に、気の動きも春と秋では大きく異なります。



ある意味、「不安定」な季節なんです。



気候も、ちょうどいいと思いきや暑くなったり、寒くなったり、


陰陽がコロコロ転化しながら、徐々に夏冬へと向かっていきます。



この自然界の不安定に人間も大いに影響されます。



特に精神的に不安定な方々は、気の乱高下、寒熱の入れ替わりに肉体が敏感に影響され、それが心に影響します。


ですから、春や秋に差し掛かると今までおとなしく治療にきていた患者さんの口から、


何かしらの不安が吐出されることが多くあります。



こういった時期の患者さんの言動・行動は普段以上に注意してみておく必要があります。


そして、その変化に迅速に対応した治療を施さなくてはならないケースもあります。


８～９月辺りから注意深く見ていると、


「ん？　この患者さん、少し不安定になってきてるな」


という方がチラホラいらっしゃいますよね。



個人的には春であれば陰気の、秋であれば陽気の充実度がカギなんじゃないかと考えております。



ちょっとした変化を見逃すと、”あんなに上手くいっていた”患者さんが治療にみえなくなるという経験もあります。



「うわ～、やっちゃったぁ～」ってやつですね（笑）



やはり、自然と人間は大いに呼応しているんだな～と毎年気付かされるのが春と秋ですね。



やっぱり東洋医学はオモシロイ。



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