東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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インフルエンザの季節(その4)

2011.01.08

こんばんは、松木です。

続きを書いていきます。

インフルエンザの季節(その1)
インフルエンザの季節(その2)
インフルエンザの季節(その3)


インフルエンザについて東洋医学ではどのように考えるか、

「鍼灸ジャーナル vol.9 July 2009」

において、(社)北辰会から
「瘟疫(うんえき)病について~未知なるウイルスをどう捉えるか~」
という論文が掲載されています。

ちょうどこの年の4月に新型インフルエンザが発症したとの報道がありました。


この論文の中において、インフルエンザとは

1、傷寒型のもの

2、温熱型のもの


とに分類されています。


1、傷寒型のもの

これは「寒邪」が中心で起こる病、ということです。

季節性インフルエンザが冬場流行することなどから、「寒邪」というのは非常に重要です。


2、温熱型のもの

これは「熱邪」が中心で起こる病、ということです。

2009年の新型インフルエンザは、メキシコから大流行しました。
メキシコという国は暖かい国ですので、「寒邪」が主役とは考えにくいです。

この場合は「熱邪」が中心であったと考える方が妥当だろうと思われます。

また、森岡先生が「マイコプラズマ肺炎急増」の記事で書いておられるように、2010年のように猛暑の年は「内熱」が体内にこもりやすくなります。

そのような場合は「熱邪」の影響をより受けやすくなります。



ここで、

「上記の二つが普通の風邪の場合では適応しないのか」

と思われる方がいらっしゃるかもしれません。


この考えは普通の風邪の場合でも当てはまります。
普通の風邪とインフルエンザも、症状など似ている点も多いからです。

では、普通の風邪とインフルエンザの何が違うかと言いいますと、

インフルエンザは症状が激しく、進行が急激であるということが挙げられると思います。

これを東洋医学的にどう考えるか、次回書いていきたいと思います。


つづく



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