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2011.01.23
こんばんは、森岡です(^_^)
前回までのお話・・・
信頼関係を築くには(その1)
信頼関係を築くには(その2)
信頼関係を築くには(その3)
続き行きます!!
前回は、信頼関係を築くには「人として尊重する」という基本的態度が根底に必要である。
というお話をしました。
ロジャーズは、これまでのカウンセリング理論に大きな疑問を抱いていました。
それまでの精神心理学の中心は、フロイトやユングといった高度な精神理論に裏打ちされた学問を基盤としていました。
そして、その分析によって導き出された、助言・忠告・指導・説教・命令などにより、患者さんの苦悩・苦痛を解決するという指示的療法が主流でした。
僕ら医療従事者は、臨床の場で、患者さんから様々な悩みを相談されることが多々あります。
そして、以前まで僕は、その悩みに対して”的確な答え”を提示してあげることが是と考えていました。
そのようにして、うまくいった時は相談者さんに感謝されましたし、僕自身も満足感を得ることができていました。
そして、更に相談者さんは次の悩みを打ち明けてくれたりもします。
何とも頼りがいのある先生風です(笑)
相談される僕としても、必要とされているなと感じ、悪い気はしません。
しかし、今思えばただの自己満足・・・(苦笑)
実はこれは「依存」を生んでいるのです。
相談者さんに指示を与えることで、問題が解決するということは、一見、スマートだし、
相談者さんも「あー相談して良かった」と感謝してくれるでしょう。
けれど、そのあとに「また何かあったらあの人に相談しよう」という発想が生まれてしまいます。
つまり、悩み・苦痛・問題を解決したのは本人ではないのです。
こうなると、相談者さんは問題を解決してくれた人無しでは、問題を解決できなくなります。
むしろ問題が発生した時、だれかアドバイスをくれないと不安で不安で仕方なくなります。
この「不安」が病気を生むんだよなぁ~。。。
「不安と病気は仲がいい」ということは、当院院長も再三、述べているところです。
「不安」と「症状」 参照
ロジャーズはこれに疑問を持ちます。
これって本当にいいことなのか?
クライアントがカウンセラーに依存していいのか?
表面的には問題が解決しているようでも、もっと根本にある問題が解決していないのでは?
本当の解決とは相談者自身により問題解決ができた時、すなわち、
「相談者=クライアントの自立」
であると考えました。
この「依存」と「自立」は臨床をやっていると、非常に様々な場面で問題をはらんでいるケースが多くあるように思います。
次回に続く。
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自然と癒やし
はじめまして。
時々ブログを拝見しており、私も鍼灸師をしております。
患者さんに悩みを打ち明けられた時、患者さんは何を求めているのでしょうか?
それが『答え』でないことはわかっていつつも、どうやって対応(返答?)していいのかわからず、いつも答えに窮してしまいます。
『つらいですよねぇ・・』と同調することは簡単なのですが、それが患者さんの求めていることとは思えず、いつも対応に、悩んでしまいます。
よろしくお願いします。
悩める鍼灸師さん
はじめまして、こんにちは。
コメントありがとうございます(^_^)
> 患者さんに悩みを打ち明けられた時、患者さんは何を求めているのでしょうか?
>
> それが『答え』でないことはわかっていつつも、どうやって対応(返答?)していいのかわからず、いつも答えに窮してしまいます。
>
> 『つらいですよねぇ・・』と同調することは簡単なのですが、それが患者さんの求めていることとは思えず、いつも対応に、悩んでしまいます。
>
患者さんの要求、こればかりはケースバイケースです。
これといった答えはありません。
僕もまだまだ勉強中ですのでご参考になるか分かりませんが・・・
悩み理解には人間理解が重要だと思います。
また感情とは非常に主観的であり、その人の価値観が直に影響するように思われます。
ですから、まずはその方の現在の環境から、生い立ち、趣味、好き嫌い、癖etc・・・
ありとあらゆることを把握してみてはいかがでしょうか?
その中で自ずとその方の価値観が見えてくるでしょうし、価値観理解の中で悩み解決の大きなヒントが隠されているかもしれません。
価値観の解かっている親友の悩みなら、相手の悩みポイントがどの辺にあるのかよくわかりますよね。