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2011.01.26
こんばんは、森岡です(^_^)
信頼関係を築くには(その1)
信頼関係を築くには(その2)
信頼関係を築くには(その3)
信頼関係を築くには(その4)
信頼関係を築くには(その5)
続き行きます!!
「無条件の肯定的配慮(関心)」
クライアント中心療法では、クライアントが自分で話したい話題や気持ちを、自由に制限なく話すことを許しています。
つまり、クライアントのありのままの素直な感情表現・態度・価値観を、
無条件に包容的雰囲気で受け入れることです。
たとえ、自分の価値観と反する、または道徳的観念からかけ離れていても、
それを否定することなく肯定的に、出来る限り包容的に受け止めます。
ただし、暴力や犯罪行為を除いてです。
それは”自分の価値観を脇に置いて”話をうかがうということです。
これ、なかなか難しいです。
どうしても、自分の価値観・先入観が先行し、”善し悪し”を決めたくなったり、
”こうした方がいいんじゃないか”などと言いたくなりますが、それは行いません。
”価値観を脇に置く”というのは、”価値観を押し殺す”ということではなく、
”一旦、横に置いといて”という解釈です。
この辺りも微妙な感覚の問題で、ある程度の慣れも必要ですし難しいです。
また”無条件”にはクライアントの話題に対して、
「興味をそそられるから」とか「賛同できるから」
などの条件付きではいけません。
全ての話題に対して、”興味のある・なし”とは無関係にフラットな目線で受け入れていきます。
じゃあ受け入れるってことは、単純に仲良くなればいいってこと?
はたまた、人間的に好きになれってこと?
と思うかもしれませんが、またそれも違います。
あくまで、一線は画し、冷静に中立の立場で接していきます。
ここを勘違いすると「依存」を生みます。
クライアントは欲張りです。
一回受容されると、もっともっととなります。
例えば、最初は話を聞いてもらえるだけで満足していたのが、少しずつ物足りなくなり、もっと話を聞いてもらいたい、近づきたいと、
「先生、今度、一緒にお食事にいきましょう」
となる訳です。
これに付き合うのが良いか悪いかは、ケースバイケースであるため抜きにして、病んでる人は得てしてこうです。
臨床をされている先生方なら、一度はこういう場面に遭遇しているのではないでしょうか。
まぁ、患者さんがこのようになる気持ちは分かるので、決して患者さん側は悪くありませんが。
こちらがしっかり線引き出来ればいいのです。
この様な基本的態度を貫くことで、クライアントは、
「受け入れてもらった」
という体験が記憶されます。
これを積み重ねることで、一つ「信頼関係」が生まれるのです。
次回に続く。
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