東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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げっぷが出る

2021.03.25

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こんばんは!樫部です。

 

 

 

本日は、「げっぷ」についてお話ししていきたいと思います。

 

 

 

「げっぷ」のことを東洋医学的には曖気(あいき)といいます。

 

 

 

曖気は、胃の中に溜まった空気、ガスなどが胃から上逆して口から排出される現象を指します。

 

 

 

その際の音は低音で持続時間が長いという特徴があります。

 

 

 

基本的な病理は、胃気の上逆ですが、主な弁証分類は、主に3つあり、どれも病因は内傷によるものです。

 

 

 

1.食滞胃腸

 

 

 

飲食不節などで中焦に食物が停滞し、胃気が上逆して発生します。

 

 

 

曖気は、濁音で酸臭があり、連続して出ないといった特徴があります。

 

 

 

他にも胸がつかえて苦しい、食欲不振、大便が出ない、大便の臭いがきついといった症状がみられます。

 

 

 

2.肝気犯胃

 

 

 

内傷七情により肝鬱となって横逆して胃を犯して、胃気が上逆して曖気が発生します。

 

 

 

この場合、音が高くてはっきりしており、頻繁に出るという特徴があります。

 

 

 

また、胸がつかえる感じがして苦しい症状に加えて、脇肋部の鈍痛、胃脘部の脹痛を伴います。

 

 

 

3.脾胃気虚

 

 

 

虚弱体質、病後などで脾胃が弱り、胃気の不和が起こることで、曖気が引き起こされます。

 

 

 

断続的で、力がなく低い音が特徴の曖気がみられます。

 

 

 

この場合、吐き気がして、サラサラとした液体が口の中に溢れてきたり、食欲不振、軟便といった症状を伴います。

 

 

 

曖気については、以上です。

 

 

 

次回は、「あくび」についてお話ししていきたいと思います。

 

 

 

 

 

【参考文献】

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』

藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』

藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房

 

『症状による中医診断と治療 上下』

神戸中医学研究会、燎原書店

 

『基礎中医学』

神戸中医学研究会、燎原書店

 

 

 

 

 

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