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こんばんは。齋藤です。
本日は立春ですね。
今年は124年ぶりに、2月3日が立春になります。
寒い日がまだまだ続きますが、体調の管理には十分気を付けてください。
それでは、前回の続きです。
前回の話はコチラ。
難経六十六難に話は戻ります。(笑)
輸土穴が原穴を兼ねる理由に関して、五臓の経脈の輸穴は、三焦の気が運行していて、出たり入ったり留止する所だからと説明しています。
なぜ三焦の気が運行して出入りし、留止する所を原と称しているでしょうか。
三焦は腎間の動気により充実しており、腎間の動気の働きが低下すると、三焦の働きも低下し、全身が弱ってしまいます。
三焦の通調水道という作用は、腎陰にある命門の火、相火の火により蒸騰させ、全身に原気を巡らせるというメカニズムに基づき、作用を発揮します。
下焦に存在する腎間の動気は、人の生命力、十二経脈の根本であり、三焦は原気の流れる別府として考えられています。
腎間の動気の機能は上・中・下焦の気を巡らせて、五臓六腑の間に運ぶことなので、三焦の気が留止する輸穴を原としてとらえています。
こういったことから、腎間の動気は「守邪の神」とも考えられています。
参考文献
『難経解説』 南京中医学院=編 戸川芳郎=監訳 浅川要・井垣清明・石田秀実・勝田正泰・砂岡和子・兵頭明=訳 (東洋学術出版)
『難経の研究』 本間祥白=著 井上理恵=校閲 (医道の日本社)
『難経鉄鑑』 伴尚志=訳 広岡蘇仙=著 (たにぐち書店)
『ハイブリット難経』 割石務文=著 (六然社)
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