お電話
03-6300-0763
10:00~21:00(完全予約制)
2011.11.20
*****************************************************************************************
![]()
↑↑↑ ↑↑↑
読者の皆様、 この2つのバナーを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリック頂くと、ランキングポイントが上がります!
*****************************************************************************************
こんばんは、森岡です(^_^)
前回までのお話・・・
痹証(その1)
痹証(その2)
痹証(その3)
痹証(その4)
痹証(その5)
痹証(その6)
痹証(その7)
痹証(その8)
痹証(その9)
痹証(その10)
痹証(その11)
痹証(その12)
痹証(その13)
ではでは、続き行きます!!
行痹から始まり、熱痹まで、だいぶ痹証の話も深まって参りました。
基本的には行・痛・着・熱痹さえ押さえて頂ければ、痹証には十分対応できると思います。
しかし、この痹証という概念は非常に多岐に渡っております。
わが、清明院院長が所属しておられる(社)北辰会も痹証について研究されています。
それだけ病の中でも、痹証は臨床で出会う場面が非常に多いのでしょう。
そんな中で、痹証に対する興味深い見解があるので、1つ紹介させていただきます。
5.肝鬱気滞による痹証
肝鬱によって、経絡の気血が停滞し、引き起こされた痹証のことを
「肝鬱痹(かんうつひ)」
といいます。
これは(社)北辰会独自の見解であります。
ただし、「肝鬱痹」という概念が現代中医学に無いだけで、
日本では、江戸時代の丹波元堅(たんばもとかた)が著した『雑病広要』に、
これに似た記載があるそうです。
それはさておき、
もう痹証の概念・病態は、皆さん覚えましたよね?
風・寒・湿・熱邪によって、気血の流れが、つまって塞がれ、
通じなくなってしまったことによる痛みや運動不利
が、痹証でした。
つまり、
気血がうまく流れず、痛む”不通即痛”の状態です。
気を暢やかに体の隅々まで循環させているのは、
肝の臓の「疎泄作用」の持ち回りです。
これが、上手くいかず、気が暢やかに循環できていない病態のことを
「肝鬱気滞(かんうつきたい)」と言います。
この「肝鬱気滞」と「痹証」は病態が非常に近似しております。
また、臨床的に見てもこの「肝鬱気滞」が「痹証」に大いに絡んでいることはよく見受けられます。
言い換えれば、
もともと体に「肝鬱気滞」という病理を形成している人が、
「痹証」になりやすく、治りにくい
ということが言えると思います。
症状としましては、やはり、
”スターティングペイン(運動開始時痛)と運動不利”
がメインとなってくるでしょう。
また、
”七情の失調(誤解を恐れず言えばストレス)”
”季節や天候の変わり目”
”冷え”
などで、気の動きが妨げられると、症状が顕著に悪化するという特徴が挙げられると思います。
西洋医学で言う、
”リウマチ”
の症状が「痹証」の概念に入り、
臨床的にみても、圧倒的に「肝鬱痹」によるものが多いということを、
(社)北辰会代表藤本蓮風先生の著書『臓腑経絡学』の中でも言っております。
しかし、「肝鬱痹」の概念は、ストレス社会である現代において、
非常に重要であることは言うまでもないと思います。
今後も、「肝鬱痹」としての病は増えていくでしょう。
というわけで、臨床でよくお目にかかり、今後とても重要になってくるであろう
「肝鬱痹」
覚えておいて損は無いと思いますよ~!!
次回に続く。
愛すべき読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!! 清明院に皆様のお力を!
↓↓清き1票を! ↓↓清き1票を!
![]()
清明院オフィシャルホームページ(PC)
清明院オフィシャルホームページ(携帯)
清明院院長のブログ 「最高の鍼灸の追求」
2013.09.12
2013.11.14
2016.07.20
2016.06.08
2012.02.10
2012.08.24
2016.07.02
2016.04.30
2016.09.13
2016.09.05
2025.10.24
良い刺激2025.10.23
第4回|脾と湿2025.10.22
問診に関して㊿(⑧自然界の動き:自然陰陽との関連調査②)2025.10.21
牙歯浮動(がしふどう)とは②2025.10.20
10月20日2025.10.19
プラセボとは(同一視の法則)⑥2025.10.18
婦人科⑥2025.10.17
身近なもの2025.10.16
第3回|首肩と風2025.10.15
問診に関して㊾(⑧自然界の動き:自然陰陽との関連調査①)2025.10.14
牙歯浮動(がしふどう)とは①2025.10.13
血の病㉑2025.10.12
プラセボとは(同一視の法則)⑤2025.10.11
婦人科⑤2025.10.10
後期は実践2025.10.09
金木犀の呼吸2025.10.08
20歳2025.10.07
牙歯痠弱(がしさんじゃく)とは2025.10.06
血の病⑳2025.10.05
プラセボとは(同一視の法則)④2025.10.04
婦人科④2025.10.03
夜間部後期始まる2025.10.02
第2回|心神と睡眠2025.10.01
問診に関して㊽(正邪の度合いを図るための問診③)2025.09.30
神昏(しんこん)とは⑧2025.09.29
運転免許証更新2025.09.28
プラセボとは(同一視の法則)③2025.09.27
婦人科③2025.09.26
黒ニキビ2025.09.25
第1回|目と肝2025.09.24
問診に関して㊼(正邪の度合いを図るための問診②)2025.09.23
神昏(しんこん)とは⑦2025.09.22
明日は秋分の日2025.09.21
プラセボとは(同一視の法則)②2025.09.20
婦人科②2025.09.19
興味のばらつき2025.09.18
指先の文明と、からだの古地図2025.09.17
問診に関して㊻(正邪の度合いを図るための問診①)2025.09.16
神昏(しんこん)とは⑥2025.09.15
血の病⑲2025.09.14
プラセボとは(同一視の法則)①2025.09.12
合わせる2025.09.11
交差点の身体設計2025.09.10
問診に関して㊺(心神の問診③)2025.09.09
神昏(しんこん)とは⑤2025.09.08
血の病⑱2025.09.07
硬膜穿刺後の頭痛に対する症例報告④2025.09.06
気象発病学説⑬2025.09.05
役割の一つ2025.09.04
小さな方剤、麻辣湯
リウマチ。
痺症のお話を沢山聞いても実際の患者さんのイメージがわかなかったのですが、言われれば、なぁるほどと理解できました。
リウマチって因子持った人がなるんですよね、特に女性。 母方の遺伝が大きいと聞いてます。
ただ、発病のきっかけがストレスが多いそうですよね。
ぴったり当てはまりますね。
周りに二人ほどいらっしゃいます。薬で抑えているようですが、ということは、鍼で治療可能なわけですか?
山の子供さん
コメントありがとうございます(^_^)
> 周りに二人ほどいらっしゃいます。薬で抑えているようですが、ということは、鍼で治療可能なわけですか?
現在は西洋医学の薬でも、かなりイイものが出てきておりますが、全員に確かな効果があるとは残念ながら言えません。
また、現代医学では未だにその発病メカニズムが良くわかっていないのも事実です。
であれば鍼灸の出番です。
東洋医学では痺証というメカニズムがはっきりわかっておりますので、腕のある鍼灸師ならば、必ずいい結果が出せるのではないでしょうか。