東洋医学 伝統鍼灸 清明院

お電話

03-6300-0763

10:00~21:00(完全予約制)

休診日:日曜(土曜、祝日の診療は18時迄)
〒151-0053東京都渋谷区代々木2-15-12クランツ南新宿601
初診・再診の御予約、予約の変更、
その他お問い合わせはこちら

温病の特徴(7)

2015.05.14

*****************************************************************************************
   にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ
         ↑↑↑         ↑↑↑
読者の皆様、 この2つのバナーを1日1回クリックにご協力下さい!<m(__)m>
*****************************************************************************************



おばんでございます、樫山です。



ここまで温病の風温暑温湿温、温燥についてお話ししました。



温病学の誕生
温病の特徴
温病の特徴(2)
運病の特徴(3)
温病の特徴(4)
温病の特徴(5)
温病の特徴(6)



続きいきます!

今日は、ここまで書いていきた温病とはちょっと違う、伏気についてです。



伏気とは、風・暑・湿・燥などの性質はもたず、発病初期から、高熱・煩渇・尿色濃・斑疹・意識障害などの裏熱症の特徴を持つものとされています。



前回までみてきた、風温暑温湿温、温燥は、発病初期に、温病の侵入経路に沿ってまず口鼻や皮毛の症候がみられるのに対して違いがあります。



病邪を感受してすぐには発病せず、内伏していた邪が化熱して温病を発生するのは伏気が原因と考えられます。



例えば、冬に寒邪を感受してすぐには発病せず、春に内部から温病を発生し、発病初期から裏熱症の症候が表れ、風、寒、湿、燥などの性質を持っていなければ伏気による病と考え、これを「春温」と言います。



温病の特徴(3)



春温は、以前出てきた春に頻発する風温とは違い、発病初期から症状が急激に、かつ比較的重篤で変化が多く経過が異なるのが特徴です。



毎年、二十四節気の立春頃に流行が始まるインフルエンザなどの、急な高熱を呈する病は、この伏気・春温を参考にするとよいと考えられます。



さらに、伏気による温病には、秋冬に発病して暑湿の邪の特徴を備える「伏暑」という考えもあります。



夏に感受した暑湿の邪が内伏し、秋冬に外邪によって引動され、感冒様症状のあとすぐに高熱などの暑湿の症候が表れるのが伏暑と呼ばれます。



温病の特徴(4)
温病の特徴(5)



伏暑は、温病の邪が比較的少ない季節の晩秋〜冬に発症するため、夏に感受した暑湿の邪が体内に伏在して発症する、と古人は考え伏気温病としたという事です。



色々な流行性の病をネットなどで調べてみると明らかな季節性がある事が分かります。



病を弁証するうえで、その季節・時期などの自然因子と深く関わっており、季節と温病の考えを照らし合わせて考えていく必要があります。



参考図書:中医臨床のための温病学 神戸中医学研究会 医歯薬出版社



読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!

      にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

清明院オフィシャルホームページ(PC)

清明院オフィシャルホームページ(携帯)

清明院院長のブログ 「最高の鍼灸の追求」
 

関連記事: 樫山温病

ブログ記事関連タグ

この記事に関するコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


:上の図のアルファベットと数字を、左のボックスに御記入ください。 (迷惑コメント対策ですので、お手数おかけしますがよろしくお願い致します。)

RSSリーダーで購読する

ブログ内検索
おすすめ記事一覧
カテゴリー
最近の投稿
アーカイブ