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おばんでございます、樫山です。
前回は温病による発病の条件と侵入経路についてお話ししました。
続きいきます!
ここまで、温病を引き起こす主な原因は、「温熱の邪」であるというお話をしました。
温病学の誕生
温病の特徴
温病の特徴(2)
この「温熱の邪」にもいくつか分類があり、それぞれの病邪の特徴、さらにそれぞれの症状の特徴を分析することによって、的確な弁証論治・治療が可能になります。
その主要な病邪にはいくつか分類があります。その分類は・・・
①風熱 ②暑熱 ③湿熱 ④燥熱 ⑤伏気
発病後にみられる症候の特徴にもとづく分類になり、以下にこの病邪の特徴をそれぞれみていきましょう。
①風温
風熱の邪を感受して引き起こされる温病を「風温」といい、春に発病することが主になります。
風熱の邪による病変には以下のような特徴があります。
※風邪についてはこちらをみてください→六気と六淫
・まず上焦肺衛を犯す
風邪は、昇発・開泄の性質をもち肌表皮毛を侵襲し、肺の病変を引き起こしやすいのが特徴です。
具体的な症状は、咳嗽、口渇、発熱、微悪風寒、頭痛などが起こります。
・化燥傷陰しやすい
風熱の邪は、陽邪が主体となる病因なので津液を燃やしやすい特徴があります。
・変化が速い
風邪の特徴には症状がころころ変わる特徴があり、また、急激に発病して変化が速い特徴があります。
ここまでみてきたように、風熱の邪による発病は、ちょうど感冒のような症状から始まり、口鼻から侵入する温病の特徴、傷陰しやすい特徴から喉痛や咳嗽などの症状が急激に発病します。
今回はまず、春に多い風熱の邪についてみていきましたが、温病の発病は自然因子と深く関わっており、各種の温病にはそれぞれ後発する季節があります。
季節を考慮し、症状を分析することによって、温病による発病ということが判断できます。
つづく・・
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