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こんばんは、森岡です(^_^)
これまでのお話・・・
現代人に多い熱の治療と発生(その1)
現代人に多い熱の治療と発生(その2)
現代人に多い熱の治療と発生(その3)
現代人に多い熱の治療と発生(その4)
現代人に多い熱の治療と発生(その5)
現代人に多い熱の治療と発生(その6)
現代人に多い熱の治療と発生(その7)
現代人に多い熱の治療と発生(その8)
現代人に多い熱の治療と発生(その9)
現代人に多い熱の治療と発生(その10)
続き行きます!!
さて、前回は簡単ではありますが「衛気営血弁証」のお話をさせて頂きました。
今回は温病を分析するための「衛気営血弁証」とならび、
もう一つの重要な分析法である「三焦弁証」についてです。
「三焦弁証」は呉鞠通(ごきくつう:1758~1836年)という、
これまた名医が『温病条弁』という著書のなかであらわした、温病に対する弁証法です。
(呉鞠通に関しては以前のブログで少し触れております。)
呉鞠通は父親が病死したのをきっかけに19歳で医学を目指し、
彼の子供が温病となり誤診により亡くなってしまったのをきっかけに、
温病の研究に専念するようになった人物です。
背負っているものが違いますね。
そして、先に出た「衛気営血弁証」を確立させた葉天子に大きな影響を受け、
彼の記した『臨床指南医案』を中心に、他の医家達の論説を基礎とし、『温病条弁』を書き上げました。
「三焦弁証」は「衛気営血弁証」が熱邪の侵襲を「深→浅」で表現したのに対し、
「上→下」に着眼して書かれております。
ですから、熱邪の存在する「高さ」において重要であると言えますね。
この高さを3段階に分け、高い(浅い)ところから順に、
上焦証→中焦証→下焦証として論じております。
また、この中では温病を9種類に分類し治療法を提示したり、
湿熱邪についての詳細な研究がなされているといった特徴があったりします。
では、「衛気営血弁証」とオーバーラップする部分もありますので、
ポイントをかいつまんで行ってみましょう!!
1.上焦証
おおよそ「衛気営血弁証」の「衛分証」に相当します。
上焦とは頭顔面部、皮毛、胸部、膈膜(みぞおち付近)、肺、心包を含む部分を指します。
証候は基本的には衛分証に準拠しますが、
面白いところしては胸部や隔膜部に邪熱が侵襲したケースが記載してあり、
その場合、心煩(むなぐるしさ)や不安感が起こるといったところでしょうか。
つまり、この分類により上焦証の中でもさらに、「上下」の別があるということです。
2.中焦証
おおよそ「衛気営血弁証」の「気分証」に相当します。
中焦とは上腹部や臍(へそ)付近、脾、胃を含む部分を指します。
証候は基本的には気分証に準拠しますが、
主な特徴は気の上下のアンバランスが起きることしょう。
中焦にある脾や胃という臓腑は体の真ん中で気の上下の流通をコントロールしています。
(詳細は院長ブログ 脾・胃 参照)
これが熱邪や湿熱邪の侵襲によりコントロールできなくなると、
悪心、嘔吐、腹部の痞え、腹満(腹部の脹り)、下痢などが現れます。
また、湿熱邪が旺盛で全身に広がると黄疸が出現したりします。
これらの症状が出ていれば邪が中焦に攻め入っていることが分かる訳です。
3.下焦証
おおよそ「衛気営血弁証」の「営分~血分証」に相当します。
下焦とは臍(へそ)以下、下腹部、下肢、腎、肝を含む部分を指します。
証候は基本的には営分~血分証に準拠しますが、
特徴は熱邪により体に必要な水分が損傷された状態、
つまり、虚による症候(特に陰虚)が中心となるということでしょう。
また、面白いものとして「伏気(ふっき)」といって、
体の深くに隠れている熱邪が暴発することにより、
下焦証を発症するなんてことも書いてあります。
ザッとですが、「三焦弁証」は以上となります。
これら、2つの弁証をオーバーラップさせ、
熱邪の「位置」と「深さ」を特定しながら、
温病と戦っていくのです。
今、流行っているエボラ出血熱やデング熱といった西洋医学では対処不能の病も、
東洋医学ではこれらを使ってキチンと対処できると考えられます。
これが2500年以上も前の理論だなんて、つくづく東洋医学のスゴサに驚かされます。
今後、どんどん西洋医学では対処できない未知の病が増えると思いますが、
そこに東洋医学で一石を投じられる鍼灸師になりたいものです。
ということで、このシリーズ、一旦終了です(^O^)/
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