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こんばんは、森岡です(^_^)
これまでのお話・・・
現代人に多い熱の治療と発生(その1)
現代人に多い熱の治療と発生(その2)
現代人に多い熱の治療と発生(その3)
現代人に多い熱の治療と発生(その4)
現代人に多い熱の治療と発生(その5)
現代人に多い熱の治療と発生(その6)
現代人に多い熱の治療と発生(その7)
続き行きます!!
この記事、約二年半ぶりの更新です・・・(苦笑)
あれこれ書きたいものが多くて、忘れ去られておりました。
(頭の片隅には残ってはいたんですけどね~)
記事を読み返してみると、言いたいこと多すぎて話しがアチコチ飛び過ぎてますね(笑)
もうちょっと簡潔に書いていきます。
◆傷寒病と温病の違い
さて、この二者を所見的にどのように見分けていくべきか・・・。
臨床をやって行くうえで弁別は重要ですよね。
色々ありますが、いくつかに絞って書いてみたいと思います。
①寒熱
はっきり言って、これが一番違います。
ひとえに言えば、これが全てです。
傷寒病の発病因子は風寒邪であり、温病の発病因子は温熱邪です。
つまり、寒熱が全くの反対になります。
従って、基本的には、傷寒病では寒証が中心に、温病では熱証が中心となっていきます。
(「熱証」については現代人に多い熱の治療と発生(その2)参照)
冷え所見が中心か、熱所見が中心かで診ていけばいいわけです。
(ただし、例外もあるのでご注意を~)
②舌
これも非常にポイントです。
東洋医学では、舌診という診断法を駆使して病態把握を行います。
この舌診は非常に様々なことが分かるのですが、特に「寒熱」の診断に長けています。
基本的に、正常な舌色というのは淡紅色(ピンク色)です。
これが寒証に傾けば白味が、熱証に傾けば紅(赤)味が強くなります。
傷寒病の初期では基本的に舌にはあまり変化がなく、
病気が深くなっていくごとに白味が強くなっていきます。
しかし、温病は異なります。
温病の初期では舌尖(舌の先)に強い赤味を帯びてきます。
(専門的に舌尖紅という)
そして、病が深くなると舌全体に紅味が広がり、
熱邪により必要な水分が奪われ、乾燥状態を呈していきます。
ですから、傷寒病か温病かを弁別する時、舌診から得られる情報はとても大きいと言えます。
③口渇の有無
温病では熱邪により必要な水分が損耗されます。
ですから、強い口渇が発現するのも特徴です。
傷寒病ではある種の段階に病が進むと口渇が出るケースもありますが、基本さほどでません。
ですから、発病後、喉や口が乾いたり、水を多く飲みたがったりしているか聞く必要があります。
もう少しありますが、次回につづく。
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