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こんばんは、森岡です(^_^)


8/11～12日まで清明院往診事業部は夏季休診となります。

ちなみに清明院全体がお休みです。

→院長ブログ　「今日から夏季休診。」　参照


患者様にはご迷惑をおかけいたしますが、ご理解のほど宜しくお願い申し上げます<m(__)m>



さて、東洋医学では自然と人間の関係をとても重要視します。


ですから、東洋医学の聖典「黄帝内経」にはほぼ全編に渡り、


自然と人間についての関わりが記載されております。



従いまして、われわれ鍼灸師は気候や（日本であれば）四季の変化に則って患者さんの状態を鑑み、治療の方法を変化させます。



清明院で使用している「北辰会専用初診カルテ」にも季節・気候の変化の影響を問う項目があります。


そして、患者さんの中には「夏になると症状が悪化する」とか「暑い時季に悪化する」、


逆に、


「夏や暑い時期になると症状が軽減する」なんて書かれる方がいらっしゃったりします。



東洋医学では夏や暑い時期は自然界に陽気が旺盛になると考えます。


陽気とは「温熱の気」です。


この温熱の気が過剰になり過ぎると、


熱邪や火邪といって人体に悪影響を及ぼす発病因子へと豹変します。



このような時、症状が悪化する人は、体内に


「熱が過剰（余分）」な方か、「陰液（水分や血）が不足」している方です。


他にも、「気逆」といって気が上向きに流れ過ぎている人も状態が崩れやすかったり、


夏になり発汗が過多となり気が不足していく「気虚」という病態になっている方も意外と見られますね。


さらに冷房により風寒邪が侵襲し発病するケースも比較的多いです。



これらの不調が原因で症状を発症した方々は、


夏前にいかにこれらの症状を取り除いておくことができるか、


夏になればいかに最小限の被害で抑えることができるか、


が重要となってきます。



ですから、戦いは夏前から始まるのです。



さらには治療の際、


刺を深く刺すか、浅く刺すか、


上向きに刺すか、下向きに刺すか、


上半身に経穴を選ぶか、下半身に選ぶか、


などこれらも季節と病態により変化させます。


（一見、単純に刺しているように見えるかもしれませんが、そこには無数の分析や意図がちりばめられていたりします。）



逆に症状が軽減する方はこの逆です。


つまり、体内に、


「熱（陽気）が不足」している方か、「陰寒（冷え）が過剰」な方です。



ですから、季節の影響を知ることにより、病が「寒・熱」どちらに傾いているかを知ることができるのですね。



つまりは、「季節によって流行る（もしくは悪化する）病」、


例えば花粉症やリウマチ、アトピー、ノロウィルス、熱中症、喘息、インフルエンザなどこれら以外にも沢山ありますが、


これらは東洋医学においてある意味、得意とする疾患であったりします。



なぜなら西洋医学では「季節と人間の関係」という視点からは病気を捉えないからです。


しかし、実際は大きく関与することも、ほとんどの方は生活を通して実感していると思います。



こういった素晴らしい実践医学に出会えたことに、行えることに感謝しながら３日間しっかり充電してきたいと思います！！


P.S　

ブログは休みませんよ～(>_<)




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