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こんばんは、森岡です(^_^)


問診とは中々に高度な「技術」を要する診察法の中の１つです。


要は聞き方次第で有用な情報を引き出せるか、出せないか、が大きく左右されます。


その聞き方に技術、時には経験、そして想像力が必要となることがあります。



院長が以前、


「睡眠状況について聞く時、その患者さんにパートナー（既婚者）、もしくは恋人がいる場合は、同じベッド（布団）で寝ているかどうか良く聞いといた方がいい。」


ということを仰っていました。



それを聞いたとき「目からうろこ」、というかむしろ、「なぜその視点に気付かなかったんだ～((+_+))」と自身の問診のヘタクソさを嘆きましたね。


だって考えてみればそうですよね。


限られた空間で一緒に寝ると言う事のある意味、


閉塞感、窮屈感、束縛感、無理さ加減といったらなかなかのものです。



確かに、一緒に寝ればコミュニケーションやスキンシップがはかれたりすることでイイ面もないわけではありません。


（特に新婚さんや付き合いたてのカップルなんかはね。）



しかし、睡眠をとるタイミングがお互い違ったり、一人がトイレに行くたびに起きてしまったり、喧嘩なんかした日には顔も見たくない相手が隣にいるというのはいかがなものでしょう（苦笑）



患者さんに聞いてみると、


「実は一緒に寝るのは辛い」


「本当は別々に寝たいが、最初に一緒に寝ると決めてしまったから変えにくい」


「相手に切り出すのが申し訳ない」


「他人行儀になりそうで不安」


などの声が以外にも多いことに気付きます。



でも、


「誰にも気兼ねすることなく、広々、両手両足を伸ばして寝た～い！！」


というのがホンネだったりします。



こういったことが聞けるか聞けないかなんでしょうね～、名医と凡医の違いは。



建前上言わなかったり、そう思いたくなかったり、言われなければ本人も気づいていないような、


小さな不満やストレスが積み重なることで、気血の循環不全を引き起こしたり、


病気を治りにくくしていることは案外あります。



そして、それが病の本質を形成していくことも・・・。



ただ、僕的には物事の捉え方というのは千差万別だと思いますから、


こちらの勝手な思い込みで決めつけていくと危ういと思います。


（一緒に寝てる＝はい、ストレスー！！みたいな短絡的な思考ね。）



ですから、問診から導き出された事柄や現象を、


「その患者さん自身は、どのように捉え、考えているのか」


をよくよく聞いておく必要もあるのではないかと思います。



（そして、人は時に”嘘”をつくという事も念頭に入れながら・・・）



想像力と経験でもって、そういったことに目を配り、目的意識を持ち「問う」ことができる。


そういった病の根本に直結するような、真に有用な情報を引き出すのが「問診」です。


漫然と問診票の記載事項のみを聞いていくのは「おしゃべり」です。



本当にこの医学は奥深いものです。。。



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