東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「二人目不妊」と中医学

2014.04.23

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こんばんは渡辺です



先日から、またしてもぐっと気温が下がってしましましたね!


不安定な気候は続くようで、なかなか箪笥の整理ができませんね。



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今回は、前回に引き続き「二人目不妊」についてのお話です。

二人目不妊


環境や出産に伴う心身の変化、加齢、性生活の減少、などが二人目不妊の原因として現在指摘されていることですが、



中医学的には、特に「二人目不妊」として弁証類型を設定してはおりません。



不妊治療の基本的な考えは、「不孕(ふよう)」といい


・腎虚

・気血両虚

・陰虚血熱

・肝気鬱結

・痰湿

・血オ湿熱


の弁証類型が挙げられます。


(『症状による中医診断と治療 下』より)



上記の類型を参考にしつつ弁証(今現在の体の状況を判断)していきます。



たとえば、肝鬱を例にとりますと、



はっきりいって、子育ての最中で、二人目がほしいのに授からないと悩みを抱え、鍼灸院を訪れる方に



初診の時点で



「まったく肝鬱がない」



というケースはなかなかないのではないでしょうか。



そりゃあるよ、ストレス!不安!悩み事!



重要なのは「そのストレス(だけ)が本当に不妊の原因となっているか?」ということですよね。



出産後~現在までの精神的ストレスレベルは?



それが体にどのくらいの影響を与えているか(不妊以外の症状と併せて考える)



不妊の原因となるレベルか?



ということを、問診と体表観察から探って優先順位をつけていきます。




お恥ずかしい話、わたしは北辰会方式に手を付け始めたころは、なんでも「肝鬱」で弁証してしまっていました。



それでも、ある程度は効果が出てしまうこともあるのですが



(もう、ぴったり治療と患者さんのタイミングがはまった極端な例だと、ごくごくまれに2,3診で妊娠報告があったりとか。



多面的に考えていないと、途中で行き詰ってしまうんです。



もしくは。


途中で、ものすごく痛い目を見ます。



妊娠て、無事、安全に出産するまでが妊娠。



最後の最後までわかりません。



後悔しないためには、淡々とやることをやるしかないと今は思っています。

(つづく)


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