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アシュトンマニュアル(その2)

2014.04.13

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こんばんは、森岡です(^_^)


前回までの記事

アシュトンマニュアル


続きです!!

前回はアシュトンマニュアルについて大まかにお話しました。


さて、今回は気になったところをちょこちょこ抜粋してみたいと思います。



☆世界でも急増中の精神疾患とそれにまつわる薬害


マニュアルの冒頭では、


「イギリスにはベンゾジアゼピン薬剤を長期使用している患者さんが、50万人以上未だに存在している 」と書かれております。(2001年、時点)


これはあくまでもベンゾジアゼピン服用者のみの統計ですから、その他も含めると倍以上にはなるのでしょうね。


ちなみに全世界の精神疾患患者数が4億5千万人とも言われております。


そして日本では厚労省調べによるとH23時点で320万人。


全世界の人口が約70億人ですから、世界レベルでみると単純計算ですが16人に1人が精神疾患を患っている計算になります。


そして、それらの人が大量に飲んでいる薬により何らかの副作用を被り、精神疾患での症状より、副作用での症状で苦しむ結果になる。


問題なのは、その副作用が精神疾患で出現する症状と非常に類似するため(それこそ、抑欝や不眠、興奮、イライラ、食欲不振、性欲減退、幻覚、幻聴などなど)、


それら症状がどちらで起こっているのか本人はおろか、医師でも判別し難いということです。


ですから、副作用を抑えるための薬を飲み、その薬で新たに出た副作用を抑えるために、さらに違った薬が処方されるという雪崩方式の治療となります。


これは由々しき事態だと思いませんか?


この様になった社会背景を中心とした、国際社会レベルでの大問題のような気がします。



☆薬剤の影響は構造的より機能的!?


このマニュアルの中には、ベンゾジアゼピン薬剤による強い離脱症状が半永続的に出るのは、


脳の構造的な部分に損傷が起こったのではなく、機能的な部分の損傷によるところが大きい、


と考察しています。


なるほど~。



西洋医学は主に身体の構造に主眼を置く医学です。


構造の問題が病気を引き起こすと考えます。


これを「機械論」と言います。



対して、


身体の機能に主眼を置く医学は何か?


そうです、東洋医学です。


これを「生気論」と言います。


「機械論」、「生気論」に関する記事はこちら



つまり、減薬・断薬する段階で現れる離脱症状には「構造」より「機能」に問題があるのだから、


東洋医学がより有効なんじゃないかと思うんです。


(ただ、構造の問題=西洋、機能の問題=東洋、という単純な図式じゃありませんよ。)



マニュアルでは減薬中や断薬後に離脱症状が出た時は、


薬の再服薬、薬量の増量はすべきでないとしております。


では、苦しい症状に対してどうすればよいか?


「歯をくいしばって耐えるのがベスト」


と、やや根性論的な論を展開しております。


「それくらいの強い意志がないと薬を止めることはできないよ」というのが、アシュトン教授が繰り返し言っていることなんですが、


私的には、それができたら精神疾患になってないよねとも思います。


(ただ、意外と本質的なところを突いてる気もします。)


そんな時、東洋医学の治療を併用することでより減薬・断薬のお手伝いができ、


なおかつ、精神疾患自体をも同時治療できちゃうんじゃないかなと思います。


(実践し、結果を出すのは簡単ではありませんが。)



まぁ、ここで重要なのは脳の「機能」の問題だということ。



次回につづく。



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