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こんばんは、森岡です(^_^)


先日ちょっとした事件に見舞われました。

その名も「メットイン事件」。


スクーター系のバイクには座席シートの下にヘルメットや荷物を入れるスペース、


通称「メットイン（ｈｅｌｍｅｔ　ｉｎ）」という ところがあります。


このメットインは荷物が多い方などには非常に重宝な機能で、


これがあるからスクーターに乗るという人もいるくらいです。


私も少し前に新車を購入したのですが、往診は荷物が多いのでこのメットインの広さに相当こだわりました。


（車種やメーカーにより幅や奥行に違いがあるのです）



しかし、このメットインは便利な分、ちょっとした落とし穴があるのです。


これはスクーターに乗っている方は以外と犯しやすい事件の1つじゃないかなと思います。



その事件と言うのは、、、


このメットインの中に”バイクの鍵を入れて閉めてしまうこと”です。


メットインはたいてい鍵を閉める際には座席をグッと下に押すことでガチャっと自動で鍵がかかります。


（空くときは座席が上方向にガルウィングのように上がります。）


例えば上着のポケットなどに鍵を入れたまま、上着ごとメットインへ収納してしまい、不用意に座席をガチャっと降ろしてしまえば・・・


「メットイン事件」成立です（笑）


鍵がなければもちろんエンジンはかかりません。


メットインも開けません。


こうなったら合鍵、もしくは救急の鍵屋さんにきてもらい開けてもらうしか手段がありません。


（救急の鍵屋さんもその場で合鍵を作製するのですが、これがバカ高い（笑））



そして、これを先日の往診中にやっちゃいました（泣）


普段やらないのになぜかその日は、ダウンをメットインにしまってしまい、そのポケットに鍵が・・・


しかし、私のバイクはキーレスといって鍵がないタイプのもので、


その代わりにリモコンによって電波を飛ばし、それを本体が感受し、


スイッチ１つでエンジンをかけたりメットインを開けたりする仕組みです。


ですから、そのリモコンをメットインに入れてしまっても電波さえ感受できれば、


簡単に電源が入りメットインを開けることができます。


・・・のはずが。


おそらく分厚いダウンに電波をはばまれ、スイッチをいくら押しても全く反応なしデス(T_T)


「ヤバ～。」


人間面白いもので、焦ってる時って心の声が口からでちゃうものなんですね（苦笑）


この現象は「心の臓」の異常だな、なんて妙に冷静に思考しながら、どうしたもんかと。


バイク屋に電話するもこっちに来るのに相当時間がかかると。



次の往診の時間がせまる。



こうなりゃ力技だ！！


と、バイクにまたがり縦横に大きく揺らす。


少しでもダウンの角度が変われば電波を受信できるかも・・・。




全く反応なし。




完全無視の態勢か、リモコンのヤロー。



こうなれば・・・


メットインを強引にこじ開けてやる！！


力いっぱい座席シートを上に引っ張り上げると、わずかな隙間が。



ちょっと手が入る。



なんとかして手をねじ込み、やっとの思いで指先にダウンが触れた。



通行人がザワつく。


「アイツ、フーフー言いながらなにやってんだ？？？」



しかし、今の僕にはそんなの関係ない。


なんせ、必死だ（笑）。



そして、ダウンの角度が少し動いた。



「ウィーン、ガチャ」



キタ――――――！(゜レ゜)！




手の甲は擦れて真っ赤になり、皮もむけましたがナントカ往診にも遅れずに行くことができました。


いつも、色んな病気を発見してくれる僕の右手さん、こんな乱暴に扱ってごめんね。


しかし、また君のお蔭で助かったよ。



やや、心乱れたがなんとか不動心（笑）



怖いですね、「メットイン事件」。 



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