東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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結脈・代脈・促脈という脈状

2013.11.09

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こんばんは、森岡です(^_^)


鍼灸・漢方治療において脈診という診察法は重要な位置を占めています。 

なぜなら、脈を診ることにより、現時点における身体の状況を察することができるからです。


(脈診については院長ブログも参考に・・・。)


そんな脈診にも様々な手法があり、歴代の医家たちが様々試行錯誤して、


有用な脈診法をいくつも残してくれました。



その中に「脈状診(みゃくじょうしん)」というものがあります。



これはその名の通り「脈の性状を診る」ということで、


「六祖脈」という基本形をもとに、そこからさらに二十八脈に分け、


気・血・津液、臓腑、八綱などの異常を診察していく脈診法です。



六祖脈というのは浮沈・遅数・虚実という脈の性状のことを指します。


(六祖脈については院長ブログでも触れられております。)



浮・沈は、脈が浮いているか、沈んでいるか、


遅・数は、脈のリズムが速く打っているか、遅く打っているか、


虚・実は、脈が力強く打っているか、弱々しいか、


といった感じです。



これを基礎とし、さらに細かく診ていき、問診情報や体表観察所見と総合し、


現時点での病気の状態を判断していきます。



この脈状診の分類の中に、


「結脈(けつみゃく)」 「代脈(たいみゃく)」 「促脈(そくみゃく)」


というものがあります。



これらは、「脈拍のリズムの異常」を示す病脈です。



リズムの異常とは何なのかというと、端的に言えば


「欠落する脈」


です。


脈拍の間隔が一定でなく、欠落している脈です。


西洋医学で言うところの「不整脈」をイメージして頂くとなんとなくわかるかと思います。



ただ、その欠落にも様々なパターンがあり、


欠落パターンにより「結脈」「代脈」「促脈」と分かれております。



臨床でも多くはありませんが、そこそこ遭遇する脈で、


最近、出会う機会があったので少し書いてみたいと思います。



つづく。



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