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2013.09.04
しかしながらやわらかくなった日の光がやはり秋を感じさせる今日この頃です。
では、今回も月経痛について書いていきます!
月経周期に伴いやってくる痛み、それが月経痛。
直接痛みを引き起こしているのは子宮内膜より賛成される疼痛誘因物質「プロスタグランジン」の関与が大きいのでは、と考えられていることは前回ご紹介したとおりです。
このしくみは、月経に伴って起こる生理的な働きですから、100年前だろうが4000年前だろうが女性の身体の中で起こっていた事のはずです。
やはり古くからある医学書にも月経にまつわる症状として月経痛はとりあげられます。
が、しかし。痛みの程度に個人差がかなりあるのです。
「ハンマーで腰を砕かれてるみたい」「霧でお腹を刺されてるみたい」etc一歩も動けなくなってしまう人もいれば
「気にならない!生理が来ると爽快!!」という人も。
巷にある健康本などを見ると「昔(明治以前ころ)の日本人女性は月経痛なんてなくて、腰巻だったので経血も膣の開閉をコントロールしてトイレで自由に排泄していて、現代女性よりも体の感覚が優れていた」
というのをよく見かけます。
月経の痛みなんて大声で語り合う機会はそんなになく、隣の人の痛みだってよくわからないし、そもそも本人にとっては「当たり前」になってしまっていることも多く
カンタンに比較できることではないと思いつつ
やっぱり現代女性が置かれている(職場・食生活・住環境・服装etcなどの)環境が
辛い月経痛に影響しているのかな、なんて考えたり。
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では月経痛を主な訴えとする疾患にはどのようなものがあるのでしょうか。
月経直前または月経開始とともに下腹部痛・腰痛・腹部膨張感・嘔気・頭痛などが強く出現し、日常生活に支障をきたし、治療を必要とする病的症状をまとめて大きくは「月経困難症」といいます。
月経困難症は
1)機能性月経困難症(原発性)
2)器質性月経困難症(続発性)
に分けられます。
1)は骨盤内に器質的な疾患はなく、10代後半から20代前半以降に多く見られます。
排卵がある月経に伴って起こるとされるため、月経が始まって数年間は無排卵のことも多く、排卵が始まってから発症するとされます。
無排卵性月経では子宮内膜のプロスタグランジン産生が低下していることが関与しているといわれます。
2)は子宮内膜症や子宮腺筋症、子宮筋腫などが原因となっておこり、30代以降多くみられ、無排卵性の月経でも起こります
月経痛の背後に、病がかくれている場合もあるのですね。
この月経痛のとらえ方ですが、
「月経痛はそんなにつらくない」と、予診表に○する方の中でも、くわしくお話をうかがっていると
「痛いけど、周りと比べたらそんなにひどくないと思う」
「今はピルを飲んでいるからつらくない」
と、我慢している場合があったり
「辛いけど、いつものことだから」
とおっしゃる方もいたり
もうほんとに、人それぞれだなぁといつも思います。
(つづく)
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