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六気と六淫(2)

2013.07.25

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おばんでございます、樫山です(・∀・)。



前回の続きいきます!六気と六淫


前回は自然界に存在する「六気」と、「六気」が過不足となり人体に影響を及ぼすと、発病の原因となり、「六淫」と呼ばれると言うお話をさせていただきました。



今回はその中のひとつ、「暑邪」についてお話させていただこうと思います。



「暑邪」は夏季の主気(主にその季節を支配している気)であります。



気温が高くなる、まさに今の時期、熱中症になってしまうようなあの暑さのことが「暑邪」です。



この「暑邪」の性質はというと、



①暑は陽邪で、上炎する性質がある
  
暑は夏季の火熱の気が変化したもので、火熱は陽に属すので、暑は陽邪であります。
暑邪による病変では高熱、悪熱、多汗、舌質が紅、脈が洪数などの熱証が現れます。
暑熱は上炎の性質があり、身体の上部を犯し、目の充血、頭痛、めまい、顔が赤いなどの症状が現れます。



②暑は気を消耗させて津液を傷つける

暑は陽熱の邪で、昇散・開泄する性質があり、腠理を開かせて、津液を蒸騰外迫させ汗を出します。
汗が出過ぎれば、口渇、多飲、尿が濃くなり量が少なくなるなどの症状が現れます。
汗と共に気も一緒に身体の外に出てしまい、息切れ、倦怠感、急に倒れてしまうなどの症状が現れます。
暑邪を感受すると、汗が出なくても津液を傷つけ、口渇や冷たいものを欲する、便秘などの乾燥などが現れ        
る。



③暑は湿が混じることが多い

夏季には気温が高いだけでなく、湿度も高いので、それが蒸されて湿邪となり、暑邪と共に身体を犯すことが  
多くなります。その特徴は、四肢のだるさや、頭重感、悪心嘔吐、下痢してスッキリしないなどの症状がみられ
ます。



以上が暑の特徴と、「暑邪」による症状になりますが、この「暑邪」には明らかな季節性があり、純粋な外邪に属すので、身体の中から発生することはなく、『暑に内暑なし』といわれます。



こうして「暑邪」の特徴をみると、顔が赤くなったり、汗がたくさん出たり、喉が渇いたり、という症状が現れ、熱中症予防で言われるように、気温の管理や水を飲んだりするという事がこの時期の体調管理には大事になってきます。



また、汗と共に気も一緒に出てしまい、倦怠感や突然倒れてしまうようなことが現れます。



もともと寝不足などで気が足りなかったり、疲労などが強い場合は、上記のようになりやすいので、しっかりと休息、睡眠をとることも重要です。



次回は、暑邪と共に現れやすい、「湿邪」について書かせていただこうと思います!




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