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辛味と東洋医学(その2)

2013.03.30

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こんばんは、森岡です(^_^)


前回までのお話・・・

辛味と東洋医学


続きいきます!!


一話完結で終わらせるはずが続きになっちゃいましたが、元気良くいきます!(^^)!


前回は「辛味」の性質についてお話いたしました。


今回もその続きです。



~見破り方・その2~


前回お話させて頂いた五味(酸・苦・甘・辛・鹹)を陰陽に分けるとどうなるか?


陰・・・酸、苦、鹹


陽・・・辛、甘



となります。


ということは、「辛」は陽に分類されますから、大量に摂ると「熱」になります。


中医学では体の内外の熱が過剰になった状態を「熱証(ねっしょう)」と呼んでおります。


「熱証」の特徴は、


熱がる、口が渇く、冷たいものを好む、顔面紅潮、目の充血、煩躁、小便の色が濃くなる、大便が硬くなる、出血傾向・・・


などなどが挙げられます。


「辛味」を一度に大量に摂ることで、体内の熱が過剰となり「熱証」を呈しますので、


視覚的には熱がっていたり、冷たいものを飲んだり、顔が赤くなったり、目が充血したりしているかをチェックすればいいのです。


女優さんを見ていると、激辛カレーを食べた時だけ、顔と目が若干赤らんでおりました。


よ~く目を凝らしてみないとわかりません。


だけどちゃんと分かります。




~見破り方・その3~


湯液理論には「帰経(きけい)」とか「引経報使(いんけいほうし)」という考え方があります。


簡単に言うと、


薬物を摂取した時に、特定の経絡・臓腑に対して効果があるかをカテゴリー分類する考え方


の事です。



この考え方から、


この生薬を組み合わせると、ココとソコの臓腑に効くから、この漢方薬はそれら臓腑からくる病気を治せる


という理論に繋がります。



このような理論があるので、数多ある漢方薬と言えどもキチンと整理され、


いざ処方しようとした時に一から探さなくても済むのです。




では「辛味」の帰経はどの臓腑経絡なのか?



これは、「肺臓」ということになっております。


(臨床家の先生方は『素問・宣明五気篇』を参照してください。)


「辛味」を適度に摂ると、「肺臓」に対して良い効果があるということです。



そして、肺臓の状態を顔面で診ることができます。


顔面のイロ・ツヤなどから身体の状態を診る診察法を「顔面気色診(がんめんきしょくしん)」と言います。


この顔面気色診によると、肺臓の状態をうかがえる場所は「眉間(眉毛と眉毛の間)」となっております。


(臨床家の先生方『霊枢・五色篇』、『類経・脉色類三十二色臓部位脉病易難』参照です。)



ですから、「辛味」を摂ったあとはこの「眉間」部分のイロ・ツヤに変化が起こります。


多くは、”少し発色が良くなる”といった感じでしょうか。


今回の女優さんの中では、これが一番分かりやすかったですね。


発色が良くなりつつ、少し赤みを帯びておりました。


(ちなみに「肺臓」を顔面気色で診る場合は、他の部位で診る考え方もあります。『素問・刺熱論篇』、『素問・風論篇』、『霊枢・五閲五使篇』などですね。)



こんなことから激辛カレーはどれかを推測し、見事的中となったのです。


日々、日常生活に起こるあらゆることを東洋医学的に考える。


東洋脳を鍛えることで咄嗟の臨床に役立つことは多々あります。



次回は、番外編です~。



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