東洋医学 伝統鍼灸 清明院

お電話

03-6300-0763

10:00~21:00(完全予約制)

休診日:日曜(土曜、祝日の診療は18時迄)
〒151-0053東京都渋谷区代々木2-15-12クランツ南新宿601
初診・再診の御予約、予約の変更、
その他お問い合わせはこちら

『淮南子(えなんじ)』という書物

2013.02.03

*****************************************************************************************
人気ブログランキングへ にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ
↑↑↑         ↑↑↑
読者の皆様、 この2つのバナーを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>
クリック頂くと、ランキングポイントが上がります!
*****************************************************************************************


こんばんは、森岡です(^_^)


東洋医学や鍼灸を学ぶ人にとって避けて通れない「気」という概念。

「気」とは何ぞや!?


意外とこの質問を端的に答えることは難しかったりする・・・。



しかし、難しいからといって放っておくわけにもいかない(苦笑)


少しずつでもいいから様々な文献に当たって、自分なりの解釈を深めていくのが肝要なんじゃないんでしょうか。



特に鍼灸は「気」に大いに働きかける医術なんですから。




そもそも、


この「気」という概念が頻繁に使われ出したのは、戦国時代初期頃からと言われております。



かなり古いものでは、かの有名な孔子が著した『論語』(紀元前450年頃)の中に、


「気」を含む記載がみられます。



その後も、『孟子』、『荀子』、『荘子』、『列子』、『呂子春秋』、『管子』など、


その年代を代表するような有名書物には「気」を含む言葉がチラホラ出てきます。



そんな中、「気」や「気」を含む多くの言葉が登場する書物が出てきます。


それが『淮南子(えなんじ)』という書物です。



あまり聞き慣れない書物ですね。


しかし、実は鍼灸学校の教科書『東洋医学概論』にも『淮南子』は登場しています。


(気になる方は『東洋医学概論』の陰陽五行の章の「気の思想」という単元あたりをよ~くご覧になってみてください。)



では『淮南子』という書物はどんなものなのか?



紀元前110年頃に成立した書で、淮南王劉安(わいなんおうりゅうあん)が書いたとされます。


淮南とは中国の地名です。


劉安は漢代の一流の文化人であり知識人でした。


また、その生まれも非常に高貴なものです。


なんと漢王朝を開いた高祖劉(りゅうほう)の孫という血筋です。


あの『項羽と劉邦』の劉邦と言った方が分かる方が多いのかも知れません。



そして、

この『淮南子』は当時の道家学者の学説を統一し、


自然秩序と人事百般とを「道」を中心として統一・把握しようという意図のもと編纂されました。



これは、


当時の中央(国家)では、儒教による思想統一の機運が非常に高まっていた


という背景も関与しているようです。



ですから、その内容は非常に多岐にわたり、


天文、地理、政治、軍事(兵法)、処世術などから、神話や伝説、寓話なども網羅しています。



また、根底の中心には道家の”無為自然(むいしぜん)”の思想を汲んでおりますが、


その他、法家、儒家、陰陽家などの思想も組み込んでいます。



このように内容や思想が多岐複雑なことから「雑家の書物」とも呼ばれ、


いわば百科全書的な書となっています。



また『老子』とともに『荘子』も重んじ、両者の思想を集大成し、


「老荘」なる言葉を最初に用いたのも、この『淮南子』が最初といわれており、


歴史的にみても非常に重要な位置を占めております。



でも意外と知られていないんですよね。。。



『淮南子』の中には、「気」という文字は204ヶ所使われており、


当時の書物の中では圧倒的多いことがわかります。



「気」については、老荘思想の中でも頻繁に出で来るので、


やはり、これらを統一した『淮南子』が「気」について多く触れたことには納得がいきます。



また興味深いことに、


陰陽の上位概念である「太一(たいいつ)」(「太一から両儀(陰陽)が生まれる」とされる)という概念が、


新たに登場、使用されているのもこの書です。



ここから「気一元論」や「一元的二元論」の思想が展開されていくこととなります。




まだまだ色々あり、書こうと思えばシリーズものにいくらでもできるんですが、しません(笑)




また何か面白い「気」の考え方が発見できたときにはこのブログに書こうかと思います。


しかし、本当に奥が深いですねこの世界は・・・。




愛すべき読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!! 清明院に皆様のお力を! 

↓↓清き1票を!   ↓↓清き1票を!
人気ブログランキングへ にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ


清明院オフィシャルホームページ(PC)

清明院オフィシャルホームページ(携帯)

清明院院長のブログ 「最高の鍼灸の追求」

関連記事: 森岡

ブログ記事関連タグ

この記事に関するコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


:上の図のアルファベットと数字を、左のボックスに御記入ください。 (迷惑コメント対策ですので、お手数おかけしますがよろしくお願い致します。)

RSSリーダーで購読する

ブログ内検索
おすすめ記事一覧
カテゴリー
最近の投稿
アーカイブ