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中村勘三郎さんの死を考える

2012.12.08

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こんばんは、森岡です(^_^)


今年も多くの著名人が他界されました。


人が生きている以上、必ず死ぬ。




「生」の対にある「死」。




この、「生」とか「死」というものに対する認識というのは個人差がありますが、


誰でも、一度は考えたことのあるテーマではないでしょうか。 




最近では、歌舞伎役者の中村勘三郎さんがご逝去されたことが、メディアで大々的に取り上げられました。


57歳という若さ、また、歌舞伎界の中でも人気、知名度ともに高かった中村さんの死は衝撃的で、


多くの方がショックを受けたことと思います。


伝統ある歌舞伎を現代へ継承し、さらに進化させようと、獅子奮迅の勢いで躍進されていた中村さんを亡くしたことは、


歌舞伎界、演劇界、日本の伝統芸能にとって、大きな痛手となることは間違いないでしょう。


伝統医学をやる者にとっても、変化し続ける、こういった攻めの姿勢は見習わなければなりません。


また、今後の歌舞伎の発展を夢見ていた志半ばで、この世を去ってしまったことは、


悔やむに悔やみきれない想いがあると思います。



ご冥福をお祈りいたします。




しかし、中村さんはこの若さで何故、亡くなってしまったんでしょうか?




運命でしょうか?




最善の医療を尽くしたんだから仕方ない?




他に、助ける道はなかったのか? 




やはり、ここには現代医療の多くの問題が潜んでいるような気がいたします。




現代西洋医学の根本思想は「機械論」であります。


人間の生命は、約60兆個の細胞の集まりによって成されている。



つまり、パーツの寄せ集めが、われわれ人間の身体(=生命)なんだという考え方です。



それに基づく治療法の最たるものが「手術」です。


悪くなったパーツを取り除く、または、それに代わる新たなパーツを入れる。


ミクロな視点です。





それに対して、東洋医学は「生気論」です。


人および、全てのモノは「気」という1つのモノから成されている。



つまり、全てのモノには有機的なつながりがあり、相互に連関し合って生命を営んでいるという考え方です。


マクロな視点です(ミクロをも包含した)。





今回、中村さんはの死因の直接の原因は、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)と呼ばれるものでした。


しかし、それ以前に、このARDSを引き起こすきっかけとなっていたのは、


食道癌、ならびに、その切除手術による身体への負担であったことは言うまでもありません。


食道癌の手術は12時間にも及ぶ大手術であり、その後数週間後にARDSを発症しております。




「部分的には良くなった、だけど、全体の機能としては低下した」




という最たる例ではないでしょうか。



これがミクロな視点の欠点であり、限界があるのではないかなと考えさせられるところです。




また、さらに問題なのは、西洋医学の視点から言うと、治療は”大成功”ということ。


なぜなら、当初の目的は、食道にできた”癌細胞”を取り除くことだからです。


この悪くなったパーツさえ取れてしまえば、治療は成功とされます。


その後に抵抗力が落ち、後遺症が出ようが、違う病気を発症しようが、治療は上手くいったとされます。 



手術は上手くいった、しかし、その後に後遺症により亡くなってしまった。




これは果たして治療成功なのでしょうか???




現在の西洋医学では、手術におけるミスであれば責任を課せますが、


手術自体が成功した場合、その後の経過で、明らかに手術の影響により、


異なる病気を発症した場合でも、それについては、責任を追えないケースがほとんどです。


「手術自体は成功した」というのが言い分ですから。



しかし、医療において形はどうあれ、


最終的に治療の経過の中で生命が維持できなくなれば、その治療は失敗であったと言わざるを得ません。



やはり、ミクロの視点のみで身体を診ていくことには限界があるんじゃないでしょうか。。。




我々、東洋医学のミクロを包含したマクロな視点というものが今後、必要となってくると思います。




中村さんの治療に東洋医学が少しでも関われていたのなら・・・


また、違う結果となっていたのではないかなとも感じます。



(但し、現在の日本では混合診療(保険診療と自費診療を併用すること)は原則禁止とされているという問題を抱えています・・・。)





さらには、こういった患者さんを西洋医学から振られた時に、


東洋医学従事者がどれだけの事ができるのか?


といったことも考えなくてはなりません。



偉そうなことばかりも言ってられません。



そういった時に、シッカリ、キッチリ、結果を残せる鍼灸師になれるのか。



患者さんの笑顔を取り戻せる鍼灸師でいられるのか。



私も、まだまだその域には達しておりません。。。




真剣に頑張るしかありませんね。




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この記事に関するコメント

“中村勘三郎さんの死を考える” への2件のフィードバック

  1. 山の子供 より:

    森岡先生、頑張って下さい☆
    お前が頑張れよって言われちゃいそう(笑)
    いつか森岡先生にお会いした時に、恥ずかしくない鍼灸師になってなきゃと思って頑張ってます

  2. すたっふ より:

    山の子供さん
    久しぶりのコメントありがとうございます(^_^)
    > 森岡先生、頑張って下さい☆
    > お前が頑張れよって言われちゃいそう(笑)
    > いつか森岡先生にお会いした時に、恥ずかしくない鍼灸師になってなきゃと思って頑張ってます
    いつか東洋医学が医療の中心に据えられた時に活躍できる鍼灸師を一緒に目指しましょう☆
    山の子供さんも国試等大変だと思いますが頑張ってください!!

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