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こんばんは、森岡です(^_^)


前回までのお話し・・・

風を考察する
風を考察する（その２）

珍しく連続の更新です（笑）



前回は、内風を引き起こす原因の中心となる臓腑が「肝の臓」であり、


肝の臓の「疏泄作用」と「蔵血作用」の失調が中心となるというお話でした。



今回はその続きのお話です。



「疏泄」や「蔵血」がうまく働かなくなるとどうなるのか？


簡単です。


体にうまく「気」や「血」が均一にめぐらなくなります。


言い換えると、


体のあるところでは「気」や「血」が滞ったり、逆に、あるところでは不足する、


または、濃かったり、薄かったりといった「ムラ」が発生してしまいます。



この気血の「ムラ」が内風を引き起こすポイントとなります。



ここで思い出してほしいのは、自然における風の発生メカニズムです。


自然界での風とは、


「場所における、気圧の不均一を解消しようとして発生する大気の流れ」


でした。


（お忘れの方は一話目を参照してください。）


自然界には気圧の高いところや低いところが存在し、


気圧の高いところから低いところへ大気が移動する現象が「風」となるのです。



要は、気圧の「ムラ」を解消せんがための自然現象が風なわけです。



東洋医学はいつも言うように、自然と人間は大宇宙と小宇宙の関係、


両者間には相関関係があるとする天人合一思想が根底にあります。



ですから、大宇宙の自然界と同じような現象が小宇宙である人間の体内にも起こると考えました。



つまり、肝の臓の「疏泄」や「蔵血」が上手くいかなくなり、気血の「ムラ」が起こった場合、


当然、「ムラ」がある状態では様々な不具合が体に生じてしまうため、なんとか軌道修正しようとするわけです。


気血が滞って渋滞しているところはその渋滞を解消し、不足しているところは気血を充足させようとします。



この、気血の濃いところから薄いところへ、薄いところから濃いところへ移動する際に「風」が生じるのです。



これを体の中で生じた風、「内風」とした訳です。



どうですか？



なんとなく内風のメカニズムが解りましたか？



では、


内風＝肝の臓の失調


という短絡的な考え方でいいのか？


ｎｏ、ｎｏ。


その他にも、内風発生のメカニズムはあります。


ただ、様々な五臓六腑の失調が、最終的にはこの肝の臓に影響し、内風を引き起こしていることが多いという話です。



次回は「内風」が起こった時の治療法を少し書きたいと思います。



もう少し続く（笑）。




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