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医学部における東洋医学教育(その2)

2012.09.20

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おばんでございます、樫山です(・∀・)。



前回の続きです。



医学部における東洋医学教育




前回、東洋医学に興味を持っている医学生が大勢いるというお話をしました。



それは、平成13年に医学教育のカリキュラムが改訂され、医学生にも東洋医学に触れる機会が増えたということも、東洋医学に興味を持つ医学生が増えた理由のひとつだと思います。



カリキュラム改訂前まで東洋医学教育を行っていた大学は少数の学校だけでしたが、現在では全ての大学で東洋医学教育を行っているそうです。



では、その改訂されたカリキュラムとはどういうものなのかというと、「和漢薬を概説できる」という大きな到達目標が組み込まれています。



「和漢薬を概説できる」ってどういうこと?と思いますが、



私の解釈ですが…漢方薬を処方する際、なぜそれを処方するのか、どういう見立てでその漢方薬を処方するにいたったのかということを説明できる、ということになるのかなと思いますが、



もっと簡単に捉えると、西洋医学とは異なる理論・診断をする漢方治療というものがどういうものか知りましょうと言うことだと思います。



前にも書きましたが、医学部では東洋医学の講義は数コマしかなく、しっかりと体系的に医学生が東洋医学を学ぶと言うことは難しいと思います。



そういった中でも、漢方薬(東洋医学)とはどういったものなのか理解してもらいましょうというのがカリキュラムの目標としてあるのだと思います。



しかし、数コマの講義で漢方処方が出来るようになるかといったら、決してそうはなりません。



興味のある医学生は卒後に漢方外来がある病院に研修にいったり、独自で勉強したりして漢方薬を処方するようになるそうです。



現在ではほとんどの大学で漢方外来が設けられていて、多くの医師がそこで漢方治療を行っています。



街のクリニックでも漢方薬を処方するところは沢山あり、今後も漢方を学ぶ医学生、漢方を処方する医師が増えていくだろうと思われます。



そういう状況の中だったら、鍼灸師をやっていればいつか漢方を使っている医師とお話しする機会があるかもしれません。



その際、お互いに東洋医学的な意見の交換をしたり、患者さんのことについて話すことが出てきた時、どんな状況になるのか……



続きます。。




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