東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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膝と肝の臓(その2)

2012.09.16

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こんばんは、森岡です(^_^)


前回までのお話・・・


膝と肝の臓


続き行きます!!

前回のお話で、膝と肝の臓の関係性を理解するためのヒントが東洋医学の聖典『内経』にあると書きました。


では、早速どの様に書かれているのか見てみましょう。




『内経』は『素問』八十一篇と『霊枢』八十一篇から成る、とてもボリュームのある書物ですが、その中の、


『素問』第十七「脈要精微論篇(みゃくようせいびろんへん)」にそのヒントが書かれています。


(この脈要精微論篇はその他にも重要なことが書かれた大変興味深い篇ですね~。)



ここに、身体において健康を維持するための5つの重要な場所(=五府)が記載されております。


そこに、


「膝なる者は、筋の府なり。」


とあります。



つまり、”膝”というところは、”筋”というものが集まる重要なところなんですよと言っているのです。


重力に打ち勝ち、体を支えるために最も重要な筋は下半身の筋です。


言い換えれば、足の筋です。


それらが集まってくるところが膝という訳です。




ですから、下半身の筋は体全体の筋の状態を反映すると言えます。


下半身の筋が弱い人は、全身の筋も相対的に弱いことが多くあります。


逆に、下半身の筋がしっかりしている人は、全身の筋もしっかりとして強い傾向にあります。


ですから、 「膝なる者は、筋の府なり。」 と書かれています。




では、ここからどの様に”肝の臓”と結びついていくのか。



鍼灸師の先生方なら、ここまでくれば「あ~なるほど」となりますよね(笑)




肝の臓の生理作用の一つに「肝(の臓)は筋を主る」というのがあります。


つまり、


運動機能を主宰する”筋”は、肝の働きによって正常に機能しますよ~。


ということです。



そして、この”筋”が正常に働くにはもう一つ「血(けつ)」というものが関わってくるとしています。


(血については院長ブログ 「血」って何ですか? 参照)


なぜなら東洋医学では、筋は「血」によって滋養・栄養されるとされているからです。


「血」はその他、全身をくまなく循環し、臓腑、経絡、全身様々な場所を滋潤・栄養し、


人体の生理機能を正常に保つ役割を担っています。




肝の臓には、体で作られた「血」を全身にめぐらせたり、貯蔵したりする、


「蔵血(ぞうけつ)」という作用があることから、とても血と関係が深い臓であり、


この血によって栄養される代表的なものが”筋”であることから、


「肝(の臓)は筋を主る」 と言われているのです。




これらの話を総合すると、、、



膝は筋と関係があり、筋は肝の臓と関係あることから、



「膝は肝の臓と関係がある」



となるわけです。



単純に教科書に書いてあるからそうなんだとするよりも、


それが、どういったメカニズムで、どこからの出典・根拠でその様に言われているのかを知ることが、


本当の勉強であり、臨床で”使える知識”のなるのだと思います。



次回、私見をちょこっと述べてこのシリーズは終了です!!



次回に続く。




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