東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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サイのツノ

2012.09.09

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こんばんは、森岡です(^_^)


とある患者さんと話していた時、話題に出てきたこの物体。

ひょんなことから、話題は麻疹(はしか)の話に。


その時に、ヨワイ80代のその患者さんは、


「私が子供の頃は麻疹になったら”サイの角”をかつぶし削りで削って、煎じて飲ませたものよ~!!」


というお話をして下さいました。




サイの角。




と言えば、これ漢方薬の生薬の中の1つとして使用されております。


(ちなみに全くの余談ですが、サイの皮膚は動物の中で最も硬く、肉食動物の牙が貫通しないため襲われることは少ないそうです。でも、眼が非常に悪いため、とりあえず動くものに突進しちゃうんですって~(笑)何だかカワイイね(>_<))




名は「犀角(さいかく)」。


効能は、
 

1.「凉血解毒(りょうけつげどく)」

2.「清心定驚(せいしんていきょう)」  


です。


(『中医臨床のための中薬学』  神戸中医学研究会編著  参照)




これは簡単に解説すると、


1.体の奥深くにこもった余分な熱を冷まし、


2.意識を鮮明にさせ、心を落ち着かせ、不安感を取り除く


といった効能のことであります。



体にこもった熱は、東洋医学において高熱や出血を引き起こしたり、湿疹を発症させたり、


ひどい時には意識障害を引き起こしたりさせます。


そういった症状に、この犀角を使用した漢方を煎じて飲ませて効果を上げていたのです。



そして、

「体内に余分な熱がこもり過ぎて、発散ができないがために発症した痧疹(さしん)=麻疹の熱を排泄させるのに犀角が最も適している」


としっかり記載されているではありませんか!!!



数百年前に蘭学が入ってくるまでは、日本の医療は、鍼灸と湯液(漢方)と按摩を主に、


全科に渡って治療していたのですから、それらがしっかり一般家庭にも根付いていたのですね。




ですから、鍼灸師は全科者という訳です(笑)




現在、サイは絶滅危惧種に指定され、ワシントン条約により保護されているため、犀角はほぼ入手困難ですが、


代用として水牛角(水牛の角)や玳瑁(タイマイ)(ウミガメの甲羅)が使用されます。



ただ、その効果は犀角には及ばす、水牛角なら5~10倍、 玳瑁 も約10倍量を使用しなければならないことから、犀角の効果の高さを実感させられます。



しかし、昔は一般家庭にも犀角があった時代があったんですね~。



それが僕的にはビックリ!!!



とても貴重なお話が、往診では聞けたりするものです(^_^)



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