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ヨーグルトと問診

2012.07.09

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こんばんは、下里です



突然ですが、みなさんは「ヨーグルト」と聞いてどのようなイメージが浮かびますか?






わたしの周りでは「発酵食品で体にいい」「整腸作用」「食べ過ぎると体を冷やす」etc..




中でも多い答えは「乳酸菌」でした





ヨーグルトにはビフィズス菌をはじめとする乳酸菌が含まれています。




食品として販売されている段階では生きている乳酸菌、残念ながら、食べた乳酸菌の多くは消化の過程で腸に届く前に死んでしまいますが、食物繊維のように腸のお掃除をしてくれるともいわれます。




また、ヨーグルトに含まれている乳糖は通常のショ糖よりも分解されにくく腸まで届くため、もともとお腹に住んでいる善玉菌の腸内ビフィズス菌などのエサとなり活動を活発にしてくれるといいます。




こういった効果が取り上げられる機会が多いので

「ヨーグルト=健康食品」といったイメージは少なからずあるのではないでしょうか???




ではそのヨーグルト、みなさんはどうやって召し上がりますか?




ある日、問診で「健康にいいからよくヨーグルトを食べる」と仰っていた患者さんの食べ方を何気なく教えてもらうと

ジャムやフルーツをトッピングしたり、とにかく「甘く」味付けしていることをききシマッタと思いました





その方には少し甘いものを控えていただいたほうがいい体の状況だったので「お菓子類、甘いものを減らしていきましょう」

とお話していたのですが




「ヨーグルトは体にいいからお甘いものの範疇ではない」というイメージをもっていらしたそうです。




わたしは、プレーンのものを食べる機会が多く、自分の中で「ヨーグルト=プレーン」というイメージがあったので、あまり詳しくつっこまなかったところで落とし穴がありました





あらためてスーパーにいくとフルーツ入りや加糖タイプのものがたくさんありますね。




自分の思い込みで問診をしていたなと反省しました。食に関しては本当に要注意だなと思います。



***********

ちなみに、ヨーグルトは、北欧のほうの生まれで、19世紀にはロシアの医学者がブルガリアのある地方を旅行した際、長寿の村の伝統食として効果に注目したというエピソードがあります。→wikipedia





ブルガリアのあたりではヨーグルトは甘いデザートというより調味料というかんじの模様です



私の「ヨーグルト=プレーンで食べるもの」というイメージが作られたのは、いまから●年前、ブルガリアに国境を接するトルコのイスタンブルでホームステイした際、スープや肉料理のソース、味付け、サラダのディップなどにヨーグルトが使われていたのを体験したときです





最初すごくビックリしました!



餃子のようなものにヨーグルトがかかっていたり
ディップでヨーグルトににんにくのすりおろしと刻んだキュウリが入っていたりするんですよ~
(↑ちなみにすごくおいしい)



チーズに近いポジションなのかもしれないですね





文化背景が違うと、同じ食材でも利用の仕方がちがうものだなーと感心しつつ



これが伝統食としては本来の姿なのかも?と思ったのがプレーン派になったきっかけです



考えてみれば、日本とは気候風土がちがうので、同じ食べ方をして同様の効果が得られるとは限らないのですが!


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日本では明治時代から一般でも手に入るようになったそうですが、それ以前もヨーグルトらしきものはあり、



奈良時代の仏教伝来の頃に牛の搾乳技術も伝わり、精製した乳製品として酪、酥、醍醐などが作られ、一部貴族が口にしました。



それらは平安時代に書かれた日本最古の医学書『医心方』にも、疲労が回復する食品で、お肌に塗るとキレイになると紹介があるそうです。



とはいえ、手間隙かかる超貴重品だったようですから毎日毎日がつがつ食べていたかというとそうではないと思います。



乳の製造過程が乳→酪→生酥→熟酥→醍 醐とされ、酪というのが、ヨーグルトないし、バターのようなものであったと推測されています。



さらに製造がすすんだ「醍醐」というのが一番優れた効果をもつ食品らしいのですが、



醍醐って醍醐味とか後醍醐天皇とかと同じ字面ですね。



気になって調べてみたら宗教的な意味がありました。



仏教の大乗経典『大般涅槃経』の中に、醍醐の記載があり、五味として順に乳→酪→生酥→熟酥→醍



醐と精製され一番美味しいものとされ、涅槃経も同じ く最後で最上の教えであることをたとえ、これを五味相生の譬(ごみそうしょうのたとえ)というそうです。



仏教の教えから食べ物に名前をつけるとは、壮大ですね



逆を言えば自然発生的なものでなく、目的をもち加工した食べ物として意識されていたということでしょうか



食事は奥が深いですね





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この記事に関するコメント

“ヨーグルトと問診” への4件のフィードバック

  1. 山の子供 より:

    ヨーグルト大好きです♪
    子供の頃から、母がうちでヨーグルトを作っていて、それ以来、プレーンヨーグルトをほぼ毎日朝、食べる習慣になっています。
    くるみやアーモンド、プルーンと一緒にいただいてます!
    ヨーグルトのせいかわかりませんが、花粉症治ったり、アトピー治ったり、髪キレイとか誉められることもあり、密かにヨーグルトのせいか、豆乳のせいかと思ってます(笑)
    後天の性、重要ですよね!
    美味しいから良かったし、楽しんで食べられていいですよね!ヨーグルト☆

  2. すたっふ より:

    山の子供さん
    こんにちは!コメントありがとうございます(*^^*)
    自家製ヨーグルトだなんてスゴいですね!
    お母様の愛情もおいしさの秘訣かも、、、
    髪の毛が誉められるなんてうらやましいです!わたしはふだん外にいますので髪の毛の乾燥がすごくて、、、美髪の女性がうらやましいです。ヨーグルトパックというのも効きますし、髪の毛にいいんでしょうか?!

  3. 山の子供 より:

    ヨーグルトパックとかフルーツパックとか食べ物を肌につけて、どんだけ吸収できるのか疑問なのでやったことありませんが、試してみましょうかね~(笑)
    百聞は一見に如かずで、案外よかったりして☆
    長年の食養生、睡眠なんかの成果と思ってこれからも自分の体いたわらなきゃと最近思います(笑)
    定例会で先生をお見かけしましたが、小顔でとってもキュートな方でびっくりしました♪
    もっとかちっとした感じかなって思っていたので。
    マキシのキラッとしたスカート、とてもお似合いでしたよ。可愛らしいし、聡明で言うことなしですね☆

  4. すたっふ より:

    山の子供さん
    こんにちは(^-^)コメントありがとうごさいます!
    定例会いらしてたんですものね(*^^*)気にかけてくださってありがとうございます。
    今度はぜひご挨拶させてください♪それで美髪のヒミツを教えてください!
    確かにパックって皮膚のどの層にどのくらい吸収されているのか謎ですね、、、でもヨーグルトパックはしっとりしそうなイメージです
    髪にすると、お湯で洗えなそうですが顔ならできるかな?

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