東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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レバ刺し禁止令

2012.06.14

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おばんでございます、樫山です(・∀・)。



先日、なかなか寂しいニュースが飛び込んできました。


それは、厚生労働省から発表された、7月から国内での牛の生レバー(肝臓)提供を禁止する、というニュースでした。



厚生労働省は、昨年春の焼肉店での集団食中毒事件を受け、牛肉の生食の衛生基準を厳しくし、生食用の牛肉とともに、生レバーも提供をしないように指導をしていましたが、今月12日に、7月からの生レバーの提供禁止を決定したということです。



私なんかは、焼肉屋に行くとまず必ず初めにレバ刺しやユッケなどの生肉を注文するほど生肉が大好きだったので、昨年のユッケに引き続き今回のニュースはとても残念で仕方ありません(T^T)。



なぜ牛の生レバーが提供禁止になったかというと、昨年の集団食中毒事件以降、レバー内部に食中毒を引き起こす細菌「カンピロバクター」、毒性の強い腸管出血性大腸菌「O157」が存在することが確認され、



レバー内部の菌を取り除くには、加熱以外に有効な方法は無いとして、今回の生食の提供禁止になったそうです。



昨年問題になったユッケの場合は、菌が肉表面についているので、肉を一定時間加熱して表面をそぎ落とすことで提供が可能になっていますが、レバーの場合は表面の加熱だけでは不十分だそうです。



そうなると、レバーは中までしっかり火を通さなければ提供することができないという事で、生食は禁止にとなってしまいました。



たしかに生レバーと聞くと食中毒のリスクが強いイメージがありますが、「平成23年食中毒発生事例」(厚労省調査)によると、レバーによる食中毒発生は全体の僅かしかなく、死者にいたっては1998年以降出ていないそうです。



食中毒発生が多いものは、生がきなどの貝類、きのこ類、あとは意外にもブロッコリーやかぼちゃ、もやしなどの野菜類が多く、菌が表面に付着している食品の方が多いというデータが出ています。



ということは、レバーの中に菌がいるからとかという問題ではなく、食品を扱う際の処理の仕方や、輸送、保存に問題があって、菌が増殖してしまい、体で処理できないくらい大量の菌を摂取した結果、食中毒が発生しているんじゃないかと思います。



ましてや、生の牛レバーを扱う飲食店なら品質管理は徹底されているはずなので、安全な商品を提供し続けていたと思います。



集団食中毒事件の時は、安価な値段で肉を提供し、調理場も不衛生だったと聞きました。



そんななかで起きた事件ですが、ユッケは大丈夫で、これまで安全だったはずのレバ刺しはダメ。



集団食中毒事件とはまったく関係ない「レバ刺し」が完全に食べられないという、とばっちりのような形になってしまいました。。。





なんか腑に落ちない感じがします。





厚労省は、レバー内部の殺菌や洗浄などで生食の安全性が確保できる方法が確認された場合は、禁止を解除するとしています。



そんな方法あるんでしょうか?殺菌や洗浄?なにか薬品が使われるんでしょうか。。。



それより、生食のリスクをふまえつつ、自己管理でということにして、



体調の悪い人や、子供、高齢者の方には食べさせない、



適切な処理方法のガイドラインを作り徹底させる、



調理には免許制などにして未然に防ぐことができるような気がします。



また、レバ刺しが食べれる日が来ることを祈りつつ、近々食べ収めに行ってこようと思います!



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