東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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埼玉医科大学の試み

2012.04.01

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こんばんは、森岡です(^_^)

先日、こんな論文を見かけました。
それは、

『 舌診の研究 』

と銘打たれた、まぁタイトルそのままの研究内容ですが、

これを埼玉医科大学の張立也先生という方が発表しております。



内容的には、

中医学の診断の1つとして舌診があり、それを西洋医学でも取り入れるための分類尺度と意義を系統的にまとめてみよう。

といったものでした。



昨今、

お医者さんでも漢方薬を処方する方が増えてきたり、

薬害の実態が解明されてきたり、

現在の治療法に疑問を持ち西洋医学に限界を感じ、

また、新たな治療法の開拓をしようと、

東洋医学系の勉強会にも西洋医師の参加人数がだいぶ増えてきているようです。



ですから、今後どんどんこういった研究が出てくるんでしょうね。



僕的にはドシドシこのような研究をしていってもらいたいものです。



東洋医学の知識を、西洋医学の観点から解釈することには一定の限界があり、それに対する問題は数多くあると思いますが、

それより、東洋医学が西洋医師にも広く認知され、さらに、その診断法や治療法まで具体的に認知されれば、共通言語の範囲が格段と広がります。


そうすれば、東洋医学の知識も共通言語として使用できることになります。


一人の患者さんを東西両医学の医者で連携してみるときに、その引継ぎや経過を説明するときにとても効率的にできます。



現状では、私たちが、西洋医に

「舌診はこうで、腹診はああで、脈はこんなで、あのツボがこういった反応だったから、○○と弁証を立てて治療しております。」


なんて言っても、


「はい? さっきから何言ってるの? 西洋医学の言葉で説明してくれない?」


となり、相手にすらされません・・・。



現在の両医学の共通言語は、”西洋医学に立脚した知識”によるものです。


これを見ても、如何に西洋医学が医学の中心であるかがわかります。


しかし、東洋医学に立脚した知識や考え方、モノの見方がもう少し、理解されれば、

両医学間の連携が更にスムーズになることはもとより、

一番、患者さんにとって良い環境になるのではないかなと思います。



そして、そうなった時に、

西洋医師とも対等に渡り合える実力、知識をキチンと持てている鍼灸師になっておかなければ。。。


まだまだ、頑張らなければなりませんね。



ご興味ある方は一読を、、、。



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