お電話
03-6300-0763
10:00~21:00(完全予約制)
2012.03.20
臨床をやっていれば、必ず遭遇する急性外感病。
要は、気候の変化などの外界の影響によって引き起こされた、急性の病気のことです。
より東洋医学的に言えば、「六淫の邪(りくいんのじゃ)」によって引き起こされた病です。
代表的なものに、いわゆる”風邪(かぜ)”なんかがあります。
治療としては、六経弁証(りっけいべんしょう)や衛気営血弁証(えきえいけつべんしょう)、
三焦弁証(さんしょうべんしょう)などを駆使して戦略を立てればいいのです。
そして、これが治療直後の所見において思いの外、上手くいったと仮定します。
ここで、
「あーよかった。」
と、終わるのは早計です。
治療が上手くいったと思い込むと、そうなりがちなんです。
しかし、実はここからが重要。
急性病の場合、その場では治療が上手くいったと思っても、
その後、思いもよらぬ変化や転帰をとることが、往々にしてあります。
治療後は良かったが、
翌日から下痢が止まらなくなり、仕事どころではなくなったとか、
夜中に急激に熱が上がって、帰らぬ人となってしまったとか、
そういった症例もあります。
本当に一歩間違えれば、命を奪う結果になってしまうことも・・・。
ですから、
よほど体表観察がしっかり取れるとか、
経験が豊富で、予後の推定が的確にできない限り、
その後の対応や指導が重要になってくると思います。
いや、むしろ経験豊富な先生ほど、そういったことを慎重にやられていると思います。
まずは、患者さんに現在の状況を説明し、
今後どのような養生をしておかなければならないのか。
もし、状態が悪化するようであれば”一度連絡をして下さい”ということを言っておく。
もしくは、治療後数時間後にこちらから、もしくは患者さんから連絡を入れるように言っておく。
最悪の場合、不本意ですが最寄りのかかりつけのお医者さんか、
1人暮らしなどであれば、救急車を呼ぶという
選択肢を与えておくのも良いと思います。
あくまでも、患者さんの命が優先です。
そして、一日経ってから、必ず連絡を入れ、その後の経過を聞いておく。
そこで、東洋医学的に再分析し、今後の治療方針を組み立てていく。
若者のように体がしっかりしていて抵抗力があり、正気も充実していればよいですが、お年寄りや小児なんかは特に注意が必要です。
このようにしておけば、病気になって辛く不安な患者さんも安心され、
また、こちらのリスク管理にもなります。
あくまでも患者さんの利益が中心であって、少しも不利益なことがあってはならない。
そして、自分の行っている医療に責任を持つ。
これもまた、名医になるひとつの秘訣だと思います。
愛すべき読者の皆様、1日1回、こちらのバナーをそれぞれ1クリックお願いします!! 清明院に皆様のお力を!
↓↓清き1票を! ↓↓清き1票を!
清明院オフィシャルホームページ(PC)
清明院オフィシャルホームページ(携帯)
清明院院長のブログ 「最高の鍼灸の追求」
2013.09.12
2013.11.14
2016.07.20
2016.06.08
2012.02.10
2012.08.24
2016.07.02
2016.04.30
2016.09.13
2016.09.05
2025.09.12
合わせる2025.09.11
交差点の身体設計2025.09.10
問診に関して㊺(心神の問診③)2025.09.09
神昏(しんこん)とは⑤2025.09.08
血の病⑱2025.09.07
硬膜穿刺後の頭痛に対する症例報告④2025.09.06
気象発病学説⑬2025.09.05
役割の一つ2025.09.04
小さな方剤、麻辣湯2025.09.03
問診に関して㊹(心神の問診②)2025.09.02
昏神(こんしん)とは④2025.09.01
9月突入2025.08.31
硬膜穿刺後の頭痛に対する症例報告③2025.08.30
気象発病学説⑫2025.08.29
休息は大事2025.08.28
帯状疱疹を「ビルの管制室」からながめる2025.08.27
問診に関して㊸(心神の問診①)2025.08.26
神昏(しんこん)とは③2025.08.25
試合観戦2025.08.24
硬膜穿刺後の頭痛に対する症例報告②2025.08.23
気象発病学説⑪2025.08.22
後期授業開始2025.08.21
靴下の穴占い2025.08.20
診療再開!!2025.08.19
2025年 夏季休診日2025.08.18
夏季休暇20252025.08.17
硬膜穿刺後の頭痛に対する症例報告①2025.08.16
気象発病学説⑩2025.08.15
久しぶり2025.08.14
五臓と空間2025.08.13
問診に関して㊷(二便の問診⑧)2025.08.12
神昏(しんこん)とは②2025.08.11
秋突入2025.08.10
論文を見ること、出すこと(後編)2025.08.09
気象発病学説⑨2025.08.08
再試験2025.08.07
第5回《腎》根のない空間、沈む日々2025.08.06
問診に関して㊶(二便の問診⑦)2025.08.05
神昏(しんこん)とは①2025.08.04
血の病⑰2025.08.03
論文を見ること、出すこと(前編)2025.08.02
気象発病学説⑧2025.08.01
体力づくり2025.07.31
第4回《心》落ち着かない部屋、乱れるリズム2025.07.30
問診に関して㊵(二便の問診⑥)2025.07.29
畏悪風寒(いおふうかん)とは⑤2025.07.28
血の病⑯2025.07.27
線維筋痛症に対する伝統鍼灸の症例報告④2025.07.26
気象発病学説⑦2025.07.25
試験返却