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こんばんは、森岡です(^_^)

前回までの記事・・・

鍼ってたくさん打ったほうがいいの！？（その１）

鍼灸を摩訶不思議なものから、体系統系づけられた学問である「医学」するには、

やはり、その鍼がなぜ効き、なぜ効かなかったのかを、

術者がきちんと理解し、患者さんにも説明でき、また、誰に聞かれても

理論的に説明し、納得してもらわなければならないと考えます。


「やった・効いた・治った」の”３た理論”じゃダメなんです。


しかし、鍼灸師の方で、これに気付いていない方や、

気付いているけども、今そこそこ治せているからいいやという方、

そんな理論なんか面倒くさい、どうでも良くない！？という方、

なんか難しい話だから後回しにしよう・・・。

という方が多い様な気がします。

これは由々しき問題のような気がします・・・。


まぁ、なんか話がずれてきたので、少し軌道修正しますと、

たくさん鍼を打つと、

「何がなんだかわからない」

状態に陥る可能性が、非常に大きくなるってことです。

（術者も、患者さんの体もね。）


局所的に打った鍼が効いたのか、遠隔的に打った鍼が効いたのか、瀉法が効いたのか、補法が効いたのか・・・。

また、たくさん打つことでドーゼオーバー（刺激量過多）に陥るリスクもあります。


その点、極端な話、鍼を１本に絞ったらどうでしょうか？？？


あるメカニズムによって起こった病気に対して、それを治しうるツボを選び、そこ一ヶ所のみに鍼をする。

すると、その鍼がなぜ効いたか、また効かなかったかが明確になると思いません？


効いたとなれば、そのツボを使って治療を進めていくことで、

今後の治療の展開も話しやすいですし、予後も推定しやすいです。

効かなければ、選んだツボや手技・刺鍼深度などの再考、

または、病気のメカニズム自体が間違っていたとなれば、そこを訂正していけばいいのです。


とてもシンプルです。


これは、鍼を少数にすることで初めて出来てくることであります。

逆に言えば、”数うちゃ当たる”的な事は無くなりますので、術者の知識、技量が求められます。


え、ツボを一ヶ所に定めるなんて難しい？


鍼一本で治せるのか不安？


ｎｏｎ、ｎｏｎ！！


だから、一生懸命勉強するんです（笑）

「医学」とは人の”命”、むしろ”人そのもの”を扱う学問なんですから、複雑であり、簡単でないことは当たり前です。

その覚悟と、それを何とかしようという努力が無ければ医学は務まりません。


まだまだ書き足りないことは山ほどありますが、

最後に、

「鍼ってたくさん打ったほうがいいの？」

それは・・・

「ご自身でお考えになってみてください」


終わり（笑）


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