東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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痹症(その7)

2011.09.25


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こんばんは、森岡です(^_^)

前回までのお話・・・

痹証(その1)
痹証(その2)
痹証(その3)
痹証(その4)
痹証(その5)
痹症(その6)

ではでは、続き行きます!!

睡眠不足は体にどのような影響が出るのか?

今日はその続きです。


睡眠の意義は、

「体の陰気を養い、補う」

という人間にとって大変重要な生理的営みに位置しています。


特殊な場合を除いて、一般的に睡眠は夜とるものです。

夜とは、一日を陰陽に分けるとすると”陰気が旺盛な時間”と分類することができます。


そして、多くの人は横になって寝ると思います。

立って寝る人はいませんよね(笑)


東洋医学では自然を大きく3つの場として分類します。

そうです、天・地・人です。

天を陽、地を陰とし、この天地の気が互いに交流し、調和することで人の気が生まれ、我々は生命活動を営んでいます。

これを「天地人三才思想」といい、この考え方は鍼灸にも幅広く応用されています。

”天地人”という言葉は、NHK大河ドラマのタイトルにも使われていましたよね。


そして、寝るときは陰という場である大地に横になって寝るのです。

なんか、こういうと大げさな気がしますが・・・。


夜という陰の時間帯に、陰という場である大地に限りなく近い場所に体を預ける。


日中消耗した陰気を体内に取り込み充満させ、陰を養う行為

それが、「睡眠」であるとされています。


陰は人が生命活動を営むための物質的基礎であり、この陰という物質的基礎が基盤となり、

陽の機能的活動が発現・発揮されます。


・・・まぁ、人体における陰気はとても重要なんです(笑)


ですからこの陰気が養われないと、

”陰虚(=陰の弱り)”

を引き起こし、風寒湿邪が容易に侵襲しやすい状況を作り出してしまいます。


最近は、高層マンションなどが乱立しています。

「東京の夜景を一人占めにできます」とか謳ってね(笑)

そして、人生に成功したあなたは高層マンションの最上階に住んだとします。

眼下に東京が一望できるそこは、地上数十メートル。

しかし、そこに落とし穴が・・・。

大いなる大地から、数十メートルも離れたところで寝るわけです。

これでは陰が養われにくいじゃありませんか。

健康という視点から見たら、

クタクタになってがむしゃらに頑張ってた、4畳一間の部屋に布団を引いて寝ていた方が良かったんです(笑)

大地から離れて寝ることになったあなたの体、徐々に陰を養えなくなり、体を壊し・・・

ってこれは極端すぎるかもしれませんが、実際高いところに住んでいる人は陰が養われにくいなんておっしゃる先生もおられます。


少し話がそれましたが、まとめますと、

このように睡眠は、

「陰を養い、補う」

という大変重要な行為であり、

この夏の暑さにより、睡眠不足を形成している方は、

体の陰が十分養われず、

”陰虚”

となっている可能性があります。


ですから、この夏の睡眠状態がどのようなものだったか?

を聞くことは、正気の弱りの有無を判断できる大きな決め手になるので、

重要ファクターとなるのではないでしょうか。



次回に続く。



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関連記事: 森岡痺証

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この記事に関するコメント

“痹症(その7)” への2件のフィードバック

  1. 山の子供 より:

    陰虚が解りにくかったのですが、よ~く解りました!
    で、今日、学校でやった肝陰虚、脾陰虚がよ~く理解できました~ありがとうございます!
    ついでに梅干しも食べたくなり、食べたら、治るタイミングだったのか、風邪の咳が偶然にもおさまりました。
    すごーく食べたくなったので、体が欲していたのかもしれませんね。
    あっ条件反射だったら恥ずかしいです(笑)

  2. すたっふ より:

    山の子供さん
    コメントありがとうございます(^_^)
    > 陰虚が解りにくかったのですが、よ~く解りました!
    > で、今日、学校でやった肝陰虚、脾陰虚がよ~く理解できました~ありがとうございます!
    それは良かったです!!
    重要な概念だと思います。
    > ついでに梅干しも食べたくなり、食べたら、治るタイミングだったのか、風邪の咳が偶然にもおさまりました。
    > すごーく食べたくなったので、体が欲していたのかもしれませんね。
    > あっ条件反射だったら恥ずかしいです(笑)
    好き嫌いや嗜好は、その方の体をよく反映していることが多々あります。
    研究してみると面白いですよ!!

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