東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「中脘」という経穴4

2018.07.24

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こんばんは 浅田です

 

 

 

これまでの話から、「中脘」は胃の腑の反応が出たり、胃の腑を動かす経穴だということがわかりました。

 

 


「中脘」という経穴 「中脘」の位置、部位

 

「中脘」という経穴2 「中脘」の別名

 

「中脘」という経穴3 「中脘」が持つ要穴の意味

 

参照

 

 

 

しかし、「中脘」が関与しているのは、胃の腑だけではありません。

 

 

 

今日は経絡の流注から、「中脘」の特徴について解説していきます。

 

 

 

 

「中脘」は任脈上にある経穴ですが、任脈以外の経絡が交会する経穴でもあります。

 

 

 

 

任脈

 

 

 

「中脘」で交会する経絡は、

 

・手太陰肺経正経

 

・足陽明胃経正経経別

 

・手太陽小腸経正経

 

・手少陽三焦経正経

 

・足厥陰肝経正経

 

です。

 

 

 

 手太陰肺経

 

 

 足陽明胃経

 

 

 

手太陽小腸経

 

 

 

手少陽三焦経

 

 

 

足厥陰肝経

流注図を見てみるとわかりやすいと思います。

 

 

 

ここで重要なのが、十二経絡の始まりである手太陰肺経の始点と、十二経絡の終わりである足厥陰肝経の終点が、「中脘」であるということです。

 

 

 

蓮風先生は『経穴解説』で、十二経絡が始まって終わる処である「中脘」は、気の発する処だと仰っております。

 

 

 

このことから、「中脘」は胃の腑の反応だけではなく、十二経絡の反応が出て、全身に影響を与える事ができる、と考えることができます。

 

 

 

「中脘」という経穴シリーズ 参考文献

・『中国針灸穴位通鑑』 王徳深著 青島出版

・『経穴解説』 藤本蓮風著 メディカルユーコン

・『臓腑経絡学』 藤本蓮風著 アルテミシア 

・『北辰会理論篇』 藤本蓮風、(一社)北辰会著 緑書房

・『体表観察学』 藤本蓮風著 緑書房

・『黄帝内経素問』 石田秀実監訳 東洋学術出版社

・『黄帝内経素問訳注』 家本誠一著 医道の日本

・『難経』 小曽戸丈夫訳 たにぐち書店

・『鍼灸大成』 浅野周訳 三和書籍

・『鍼灸甲乙経』 皇甫謐著 三和書籍

・『奇経八脈考』 李時珍著 東洋学術出版社

 

 

 

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