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2011.02.11
こんばんは、森岡です(^_^)
前回までのお話・・・
現代人に多い熱の発生と治療(その1)
現代人に多い熱の発生と治療(その2)
現代人に多い熱の発生と治療(その3)
現代人事多い熱の発生と治療(その4)
続き行きます!!
前回は「衛気営血弁証」と「三焦弁証」は外感病における熱邪の進行過程と治療法が記載されているというお話しでした。
今日は侵入経路についてです。
外邪としての熱邪の侵入経路は特定の場所が定められています。
何度も言いますが、熱邪の性質を陰陽で分けると陽に当たります。
上下を陰陽で分けると”上”が「陽」です。
ということは、熱邪は陽の性質上、外界の上の方にたくさん存在することになります。
ですから、熱邪が人体に侵入する時は、
”体の上”
から入ってきます。
また、体の前後を陰陽で分けると、
”前”が「陰」で”後”が「陽」です。
では体の後ろから侵入してくるのかというとこれは違います。
陽邪である熱邪は体の陰(水分や血など)を損耗しながら体深くへと侵入していきます。
ですから、陰の場である
”体の前面”
から陰を損耗しながら侵入します。
つまり、熱邪は、
”体の上の前”
から襲ってくるのです。
では上の前の中でもどこから入ってくるのでしょう?
それは「口」と「鼻」です。
”口鼻の気は、天気に通ず”と言い、口鼻を通じて外界とつながっているとされています。
そして、外邪は”呼吸”を通じて、体内に侵入してきます。
また外邪の侵入を体の最も表面で防いでいるのは
「皮毛(ざっくり言うところの皮膚)」
です。
つまり、この皮毛の防御作用が正常に働かなければ、ここからも侵入してきます。
そしてこの皮毛は、五臓六腑の「肺の臓」と関係が深いんです。
院長ブログ 「肺」って何ですか?(その7)
「肺」って何ですか?(その8) 参照
ですから、熱邪が侵入した初期は口鼻の異常や肺の臓の異常というものが多く見られます。
この「衛気営血弁証」や「三焦弁証」は非常に論理的に構成されていて良くできているなぁって思います。
臨床と照らし合わせてものっすごい研究したんでしょうね。
これだけのものを残していただいた僕らとしては、感謝感謝でございます(笑)
次回に続く。
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初めまして、現在アトピーで他の北辰会鍼灸院に通わせていただいています。
アトピーが熱によるものだとは伺ってたのですが食事やストレスで発生する内熱?だけでなく外気や暖房等所謂一般に使われる意味での熱に触れていてもそれが体の中に入り込みアトピー等の原因になるのでしょうか?
猿原さん
はじめまして、コメントありがとうございます(^u^)
アトピーが熱によるものだとは伺ってたのですが食事やストレスで発生する内熱?だけでなく外気や暖房等所謂一般に使われる意味での熱に触れていてもそれが体の中に入り込みアトピー等の原因になるのでしょうか?
原因は必ずしも熱だけとは限りませんが・・・
もし熱邪がアトピーの原因の中心だとすればそういったケースもあります。
ただし、体の状態や病状によってそのパターンは様々ですので、現在おかかりになられている先生に直接聞かれることをお勧めいたします。
良くなるといいですね!