東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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頭鳴(ずめい)とは③

2025.03.18

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は前回の続きで「湿熱と肝気鬱結の頭鳴」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
いずれも実証ですが、病因病理は異なります。
 
 
 
まずは湿熱の頭鳴についてです。
 
 
 
味の濃い食物の嗜好、飲酒癖などにより湿熱が蘊積し、湿熱が頭部の経絡を阻滞したために発生します。
 
 
 
この場合、固定性で次第に増強する頭痛、めまい、嘔気、舌苔黄膩などをともなう特徴をもちます。
 
 
 
ときには頭表面に腫瘤がみられます。
 
 
 
治法は、清熱化湿、解毒、祛瘀通絡を用います。
 
 
 
脳腫瘍でも出現し得る為、随時精密な検査を受けるように促すことも重要です。
 
 
 
次に肝気鬱結の頭鳴についてです。
 
 
 
激しい怒りなどで肝気鬱結して気の昇降が失調し、清竅が通じなくなって生じます。
 
 
 
この場合、怒ると頭内の音が増悪し、胸脇苦満、胸苦しいなどの肝気鬱結の症候がみられることが特徴です。
 
 
 
治法は、疏肝解鬱を用います。
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 

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