東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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尿後余瀝(にょうごよれき)とは②

2024.12.17

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は前回の続きで、「腎気不固と中気下陥の尿後余瀝」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
それぞれ虚証に分類されます。
 
 
 
まずは腎気不固の尿後余瀝についてです。
 
 
 
この場合、久病や房事過多などにより腎気が消耗して、腎の気化作用が不足して、膀胱が水湿を制約出来なくなって発症します。
 
 
 
尿量が多くて、頻尿であることに加えて、腰膝酸軟、四肢末梢が冷える、寒冷によって症状が増悪するといった特徴をもちます。
 
 
 
その他にも、舌質淡、舌苔白、脈沈細で特に尺位が弱いといった特徴をもちます。
 
 
 
この証は、加齢によりみられやすいです。
 
 
 
治法は、温腎固渋を用います。
 
 
 
次に中気下陥の尿後余瀝についてです。
 
 
 
この場合は、飲食不節、過労などで中気が消耗し、中気の昇挙が無力になったことで発症します。
 
 
 
元気がない、食欲不振、泥状便、下腹部の下墜感といった症状がみられる特徴をもち、壮年に多くみられる傾向にあります。
 
 
 
その他にも、舌苔淡、舌苔白、脈濡緩あるいは細弱を呈します。
 
 
 
治法は、補中益気を用います。
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 

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