東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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機能性ディスペプシアと鍼灸⑤

2024.11.10

 

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こんばんは 謝敷です 

 

 

 

 

今週は木曜日頃から一気に冷え込みましたね。
月末には、東京でも草木が色づいてくるでしょうか。

 

 

さて、今回は次回に続いて、こちらの論文を見ていきます。
Neural Responses of Acupuncture for Treating Functional Dyspepsia: An fMRI Study

 


前回は、この研究がどんな人を対象としたかを確認し、
中国の大学病院や附属病院の消化器科に来院しているFD患者さん38名を対象としていることが分かりました。




今日は、

 

 

この研究参加者にどういう鍼を行い:介入(Interbention)
何と比較したのか:比較対照(Comparison)

 

 

 

を見ていきたいと思いいます!

 

 

 

 


この研究では、研究参加者を、グループAとグループBという2つのグループに分けたようです。

 

 


グループAにはお腹にある「中脘」というツボに鍼をし、
グループBには脚にある「足三里」というツボに鍼をし、両者を比較しています(図 1)

 

 

 

 

鍼治療は、6年以上の臨床経験を持つ鍼灸師(2名)が行い、
太さ0.25 mm(長さ25〜40 mm)の中国製の使い捨ての鍼を用いています。

 

 



治療は1回あたり30分で、週5回×4週間行いました。
治療では、鍼を1~2㎝の深さまで垂直に刺入し、
10分毎に、鍼を刺したまま90~180 度回転させたり、
上下に動かす手技(1分間に60~90回)を行った、と記載されています。

 

 

 

そして、鍼治療を開始する前と、治療期間終了後の2つの時点で、以下の項目を測定し、
グループAとグループBの変化の差を検討しています。

 

 

 

・消化不良症状(The Symptom Index of Dyspepsia (SID) and the Nepean dyspepsia index (NDI)):質問紙
・消化不良症状による生活の質(QOL):質問紙
・精神状態(不安やうつ等):質問紙
・覚醒時の脳のfMRI

 

 

 

腹部や下肢への鍼治療によって、
消化不良症状や脳にどのような反応が見られたのでしょうか!

 

 

 

来週はいよいよ結果を見ていきたいと思います。

 

 

 

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