東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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呃逆(あくぎゃく)とは③

2024.11.07

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「脾腎陽虚と胃陰虚の呃逆」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
どちらも虚証ですが、陽虚と陰虚の違いがあります。
 
 
 
脾腎陽虚の呃逆は、陽気が虚したことで胃の和降ができなくなって発生します。
 
 
 
この場合、持続的に微弱な呃逆を呈し、息切れ、寒がる、手足の冷え、顔面蒼白、食欲不振、倦怠感、腰膝酸軟、尿の色が薄く多量、舌質淡、舌苔白潤、脈沈弱といった陽虚の症候をともなうことが特徴です。
 
 
 
治法は、補益脾腎、和胃降逆を用います。
 
 
 
寒がる、手足の冷え、泥状便などの陽虚の症候が顕著であれば、温陽健脾を用います。
 
 
 
胃陰虚の呃逆は、胃陰が不足して胃気が和降しなくなって発生します。
 
 
 
この場合、間欠的で促迫した呃逆を呈し、口内の乾燥、強い口渇、舌質深紅で乾燥、脈細数などの陰虚の症候がみられます。
 
 
 
治法は、生津養胃、降逆止呃を用います。
 
 
 
胃気が虚して食欲不振をともなうときは、益気和中を加えます。
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 

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