東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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呃逆(あくぎゃく)とは②

2024.11.05

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は前回の続きで「胃寒と胃熱の呃逆」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
いずれも実証ですが、寒熱の違いがあります。
 
 
 
胃寒の呃逆は、飲食不節、生ものや冷たいものの過食、寒邪の直中などで寒邪が停滞して胃腸を阻害し、胃の降濁作用が失調して発生します。
 
 
 
この場合、重くて緩慢な呃逆がみられ、温めると軽減し、冷やすと増悪するという特徴をもち、その他にも、胃部がつかえて脹る、口渇がない、舌苔白潤、脈遅緩といった胃寒の症候がみられます。
 
 
 
治法は、温中散寒を用いますが、寒証が強い場合は、温陽散寒、降逆止呃を用います。
 
 
 
痰濁が停滞して胸苦しい、腐臭のある曖気などを呈する場合は、行気化痰、消滞を用います。
 
 
 
胃熱の呃逆は、刺激物の過食による胃の積熱、熱邪の胃への侵入、情志失調による肝火犯胃などにより、胃火が上逆したために発生します。
 
 
 
この場合、大きくはっきりとして力のある呃逆がみられ、口臭、胸苦しさ、尿が濃くて少ない、便秘、舌苔黄、脈滑数などの熱証がみられることが特徴です。
 
 
 
治法は、清降泄熱、化痰降逆を用います。
 
 
 
便秘がある時は、通便して熱を下泄させるように身体を整えていきます。
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 

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