東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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呃逆(あくぎゃく)とは①

2024.10.31

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「呃逆(あくぎゃく)」につおて、お話していきたいと思います。
 
 
 
呃逆とは、咽喉で「ヒック、ヒック」と音が出る症状であり、しゃっくり(吃逆(きつぎゃく))に相当します。
 
 
 
『黄帝内経』、『傷寒論』、『金匱要略』、『諸病源候論』、『千金翼方』などでは「噦(えつ)」と記載があります。
 
 
 
『丹渓心法』では、「およそ声あり物あるは、これを嘔吐といい、声ありて物なきは、これを噦という」と記載があり、噦を乾嘔、すなわち嘔吐の一種として考えられています。
 
 
 
金元以前の医書では、あく逆と噦とは同義であることは、『類経』で「古のいわゆる噦は、すなわち呃逆たること疑なし」と記載がある通りですが、
 
 
 
金元以降では、噦は乾嘔の意味となっています。
 
 
 
呃逆と「噦(乾嘔)」、「嘔吐」はいずれも胃気上逆の症状ですが、しゃっくり、からえずき、嘔吐の違いがあります。
 
 
 
弁証分類は、主に4つあります。
 
 
 
1.胃寒の呃逆
 
2.胃熱の呃逆
 
3.脾腎陽虚の呃逆
 
4.胃陰虚の呃逆
 
 
 
呃逆には、虚実、寒熱の違いがあり、実証は気痰火鬱が多く、虚証には脾腎陽虚と胃陰虚が主にみられるとされています。
 
 
 
治療原則として、「虚はすなわちこれを補い、実はすなわちこれを瀉す」と言われているように、虚実、寒熱を鑑別して、治療方針を立てていきます。
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 

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