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こんばんは 謝敷です
これまで、国内のガイドラインや、Cochranレビュー、UpToDate等に記載されている
様々な疾患に対する鍼灸治療の評価についてご紹介して参りました。
そして前回は、機能性ディスペプシア(Functional Dyspepsia: FD)の診療ガイドラインについてご紹介し、
今日は、具体的な介入研究をご紹介します!!と予告しておりましたが…
そもそも、介入研究とはどんなものか、その概念を具体的に記載していなかったので、
今日と来週は、介入研究の概要と、介入研究の論文を読む際のフレームワークをご紹介します。
そして、FDの介入研究をご紹介した後も、色々な疾患の介入研究等の論文をご紹介していきたいと思います。
これまでご紹介してきた総論(システマティック・レビューやメタアナリシス)は、
色々な研究がまとまっていて臨床上活用しやすいですが、
個人的には、介入研究の論文を読む方が面白くて好きです!
まず、「介入研究」を、分かりやすく表現すると
「何かしらの治療(鍼やお灸、薬の服薬、運動療法等)を行って、その効果を検討する研究」と言えます。
詳細はこちら→「EBM(根拠に基づいた医療)」について(その4)
介入研究の論文を読む際は、これからご紹介する5つの項目を整理すると読みやすくなります。
(それぞれFDをテーマに説明します。)
①仮説:研究の目的とほぼ同義で、検討したい事象を指します。
鍼をしたらFDは良くなるのか?といった有効性の検討を目的としたものや
FDに鍼をした際の脳の活動状況を検討したい!といった効果機序の検討につながるもの等、介入研究の目的はさまざまです。
目的を、“仮説”と表現するのは、
「鍼はFDの症状軽減に有効である」とか、
「鍼治療は脳の活動状況に変化を及ぼし、結果FDの症状軽減に有効である」といった仮説を立てて、
それが真実と言えるかを検討するためです。
また、仮説を立てるには、基本的に、前提とした背景があります。
例えば、
「〇〇についてはすでに明らかになっているが、〇〇についてはまだ明らかでないため、〇〇について検討する。」とか
「〇〇について検討が行われているが、研究結果が一貫していない
(=効果があるとする結果や、効果がないとする結果が混在していする)ので、検討する」等です。
こうした研究の目的・仮説の前提となる背景も併せて読むと、より仮説の意義への理解が深まります。
来週は②~⑤までをご紹介します。
2013.09.12
2013.11.14
2016.07.20
2016.06.08
2012.02.10
2012.08.24
2016.07.02
2016.04.30
2016.09.13
2016.09.05
2025.03.06
発黄(はつおう)とは⑤2025.03.05
問診について㉑2025.03.04
発黄(はつおう)とは④2025.03.03
足のサイズと息子の成長2025.03.02
症例報告:鍼治療による腰椎椎間板ヘルニアの自然治癒③2025.03.01
花粉症の季節2025.02.28
2024年度後期授業終了2025.02.27
発黄(はつおう)とは③2025.02.26
問診について⑳2025.02.25
発黄(はつおう)とは②2025.02.24
スタッフ募集中!2025.02.23
症例報告:鍼治療による腰椎椎間板ヘルニアの自然治癒②2025.02.22
皮膚の痒み2025.02.21
いよいよ明日2025.02.20
発黄(はつおう)とは①2025.02.19
第33回あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師国家試験2025.02.18
牙歯浮動(がしふどう)とは②2025.02.17
国家試験2025.02.16
症例報告:鍼治療による腰椎椎間板ヘルニアの自然治癒①2025.02.15
春一番2025.02.14
工夫が必要2025.02.13
牙歯浮動(がしふどう)とは①2025.02.12
問診について⑲2025.02.11
牙歯痠弱(がしさんじゃく)とは①2025.02.10
紀元節と建国記念の日2025.02.09
パーキンソン病に対する鍼治療:薬物療法なしで症状の改善を示した症例報告④2025.02.08
花粉症2025.02.07
成長2025.02.06
噛歯(ごうし)とは⑤2025.02.05
問診について⑱2025.02.04
噛歯(ごうし)とは④2025.02.03
血の病⑥2025.02.02
パーキンソン病に対する鍼治療:薬物療法なしで症状の改善を示した症例報告③2025.02.01
立春2025.01.31
興味の持ち方2025.01.30
噛歯(ごうし)とは③2025.01.29
問診について⑰2025.01.28
噛歯(ごうし)とは②2025.01.27
血の病⑤2025.01.26
パーキンソン病に対する鍼治療:薬物療法なしで症状の改善を示した症例報告②2025.01.25
感冒2025.01.24
少し切ない2025.01.23
噛歯(ごうし)とは①2025.01.22
問診について⑯2025.01.21
舌苔灰黒(ぜったいかいこく)とは③2025.01.20
大寒2025.01.19
パーキンソン病に対する鍼治療の症例報告①2025.01.18
冬バテ2025.01.17
風邪予防2025.01.16
舌苔灰黒(ぜったいかいこく)とは②