東洋医学 伝統鍼灸 清明院

お電話

03-6300-0763

10:00~21:00(完全予約制)

休診日:日曜(土曜、祝日の診療は18時迄)
〒151-0053東京都渋谷区代々木2-15-12クランツ南新宿601
初診・再診の御予約、予約の変更、
その他お問い合わせはこちら

耳痛(じつう)とは

2024.08.08

 

 

清明院では現在、求人募集しております。

募集内容の詳細はこちら

 

 

**********************************************************************************************
      にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

  ↑↑↑        ↑↑↑
こちらを、1日1回クリックに是非ご協力下さい!<m(__)m>

クリックしていただくと、ランキングポイントが上がります!!
**********************************************************************************************

 

 

こんばんは!樫部です。

 
 
 
本日は「耳痛(じつう)」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
耳痛とは、耳の疼痛を自覚することであり、耳介、外耳道、鼓膜等の病変によって生じ、耳垂れ(耳内流膿)を伴うことが多いです。
 
 
 
『素問・至真要大論』には、「少陽の熱勝れば、耳痛み溺赤し」と記載があり、耳痛が肝経の熱盛であることを示しています。
 
 
 
弁証分類は主に次の3つです。
 
 
 
1.風熱邪毒の耳痛
 
2.肝胆熱毒の耳痛
 
3.気血瘀阻の耳痛
 
 
 
どの弁証分類も、病変部位による違いは下記の通りです。
 
 
 
①耳介の疼痛
 
この場合は、耳介部の痛みが強く、重篤になると発赤、腫脹して耳介が肥厚します。
 
 
②外耳道の疼痛
 
耳癤・外傷の初期にみられ、耳の灼熱性の疼痛が咀嚼や欠伸時に増悪し、外耳道の皮膚に発赤、腫脹がみられ、重篤になると聴覚障害を併発します。
 
 
③中耳の疼痛
 
外感風熱の初期にみられ、耳内の疼痛、聴覚減退、鼓膜の充血や水疱形成、鼻閉、鼻汁などを呈します。
 
 
 
まずは、風熱邪毒の耳痛についてです。
 
 
 
耳介の擦過傷、外耳道の掻破などの外傷部の皮膚から風熱邪毒が侵入したことで痛みが生じます。
 
 
 
肌膚が傷を受けて経絡が阻滞されると、気血が凝聚して痛みます。
 
 
 
特徴は、耳痛に腫脹を随伴することですが、病変部位によって違いがあります。
局所症状以外に、発熱、頭痛、悪寒、倦怠感などの全身症状、舌質紅、舌苔薄黄、脈浮数をともないます。
 
 
 
治法は、疏風清熱、解毒消腫を用います。
 
 
 
肝胆熱毒の耳痛は、肝鬱化火して湿熱が生じ、熱毒が上行して耳竅はを蒸灼することで生じます。
 
 
 
特徴は、疼痛が激しく、皮膚が発赤、腫脹、膨隆することです。
 
 
 
その他にも、口苦、咽乾、便秘、尿が濃い、舌質紅、舌苔黄膩、脈弦数等の症状がみられます。
 
 
 
治法は、清肝瀉火を用います。
 
 
 
気血瘀阻の耳痛は、肝胆の熱邪が上乗して経絡を阻塞して気血の運行を阻害するか、耳竅の外傷で気血が凝滞した為に発生します。
 
 
 
特徴は、患部の皮膚の腫脹、発赤は無いか軽度であり、時に小水疱がみられることであり、耳内が引き攣るように痛むことです。
 
 
 
その他にも、眩暈、耳鳴、舌苔薄、脈細渋などを呈します。
 
 
 
治法は、清肝泄熱、活絡通竅を用います。
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 

読者の皆様、1日1回、こちらをそれぞれ1クリックお願いします!!

 

 

   にほんブログ村 健康ブログ 鍼灸(はり・きゅう)へ

 

 

「エキテン」清明院サイト

 

 

清明院オフィシャルホームページ(PC)

 


清明院院長のブログ 「最高の鍼灸の追求」

 

 

関連記事: 樫部

ブログ記事関連タグ

この記事に関するコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


:上の図のアルファベットと数字を、左のボックスに御記入ください。 (迷惑コメント対策ですので、お手数おかけしますがよろしくお願い致します。)

RSSリーダーで購読する

ブログ内検索
おすすめ記事一覧
カテゴリー
最近の投稿
アーカイブ