東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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赤白帯(せきはくたい)とは

2024.03.07

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「赤白帯」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
赤白帯とは、白色帯下に血性の帯下(赤帯)が混じったものが持続的に排出すること、または白帯と赤帯が交互にみられることをいいます。
 
 
 
弁証分類は、主に次の3つがあります。
 
 
 
1.湿熱の赤白帯
 
2.肝鬱湿熱の赤白帯
 
3.虚熱の赤白帯
 
 
 
まずは「湿熱と肝鬱湿熱の赤白帯」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
どちらも病邪は湿熱ですが、単純な湿熱と肝鬱を兼ねる湿熱との違いがあります。
 
 
 
湿熱の赤白帯は、湿熱が長時間帯脈に停滞することで陰絡を損傷することで発生します。
 
 
 
この場合、粘稠で異臭のある帯下がみられ、外陰部の湿潤や瘙痒感をともない、重篤になると腫脹や疼痛、尿が濃い、頻尿、排尿時痛がみられることが特徴となります。
 
 
 
その他にも、胸苦しさ、イライラ、口苦、舌苔滑膩で黄、脈滑数を呈します。
 
 
 
治法は、清熱除湿を用います。
 
 
 
肝鬱湿熱の赤白帯は、内傷七情から肝鬱化火して湿邪と結合し、肝経の湿熱が下注して血分に及び、帯脈を損傷して発生します。
 
 
 
この場合、粘稠で腥臭のある白色の帯下が多量に生じ、ときに血液が混ざります。
 
 
 
また、陰部の刺痛や瘙痒感、下腹部が脹って痛む、頭がふらつく、イライラ、易怒、胸脇部が脹るなどの肝鬱の症候をともなうことが特徴となります。
 
 
 
その他にも、舌辺紅、舌苔黄、脈弦滑がみられます。
 
 
 
治法は、疏肝瀉火を用います。
 
 
 
次に、虚熱の赤白帯についてです。
 
 
 
陰虚により内熱が衝任脈を擾動し、血絡を損傷することで発生します。
 
 
 
この場合、稀薄で多量の白色帯下に時々血液が混ざります。
 
 
 
また、陰部の乾燥感や灼熱感、頭のふらつき、耳鳴、動悸、イライラ、口苦、咽乾、尿が濃い、腰膝酸軟、舌質紅、舌苔少または花剥苔、脈細数で無力などの腎陰虚の症候を呈することが特徴となります。
 
 
 
治法は、滋陰清熱を用います。
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店

 

 

 

 

 

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