東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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気の病㉒

2023.11.20

 

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こんばんは。齋藤です。

 

 

 

前回の続きです。

 

 

 

前回の話はコチラ

 

 

 

粛降作用の話に関して前回は書きました。

 

 

 

今回は、粛降作用がどのように影響して、肺気上逆を起こすのかを書いていこうと思います。

 

 

 

宣発作用は気を上へ、外へ動かす働きで、粛降作用は、気を下へ、内へ動かす働きになります。

 

 

 

呼吸で考えると、息を吸うのが粛降、息を吐くのが宣発という事になります。

 

 

 

上逆という字の通り、上に逆らっている状態です。

 

 

 

逆に考えると、降りるべきものが降りない状態ということになります。

 

 

 

粛降によって気を降したいのに、降りない!!!

 

 

 

肺は宣発粛降により、気を上下に動かしますが、どちらかというと、下降がメインで、粛降作用を主としています。

 

 

 

その為、肺の気が上に上がってしまい、咳や喘息という形で症状が出てきてしまいます。

 

 

 

これが、肺気上逆という状態です。

 

 

 

肺の粛降作用が低下する要因が湿痰であれば痰も一緒に出てきますし、熱邪が原因であれば、咳が乾燥してきますし、症状が出てくる直前で風邪を引けば、外邪が引き金になっていることもあるので、その部分は問診をすることで明確になってくるのではないかと思います。

 

 

 

参考文献

『中医病因病機学』 主編:宋 鷺冰 訳:柴﨑 瑛子 (東洋学術出版社)

『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』 著:小金井信宏(東洋学術出版)

『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論編』 監修:藤本蓮風 編著:一般社団法人 北辰会 学術部 (緑書房)

『基礎中医学』編著:神戸中医学研究会 (燎原)

『鍼灸・漢方の名医になるための気血弁証論治学』 編著;神野英明 (たにぐち書店)

 
 
 
 

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