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こんばんは、永井です。
今回はその他の発病因子についてです。
外感、内傷以外の発病因子で、範囲が広く、
痰飲、瘀血、外傷、寄生虫、先天的素因などです。
まずは痰飲です。
痰飲は、水液代謝失調により、体内に発生した病理産物、
痰飲には狭義と広義があり、狭義の意味での痰飲は、肺に貯留し、
広義の意味での痰飲は、広く体内に凝滞した水湿のことです。
痰は肺、脾、腎の機能失調・不足で生じる病理産物で粘稠、
生成された痰は気と共に三焦を流れ全身に至らない所はなく、
病変の特徴は、
①流竄しやすく、至らない所はない
痰飲は水湿の邪で陰邪です。
内は臓腑・胸膈に、外は関節・肌肉・経絡に、上は巓頂に、
②気機を阻遏、神明を蒙閉する
痰飲は気機の運行を阻害し、昇降出入を失調させるため、
③変症が多く、怪病を引き起こす
痰飲は流竄し、全身あらゆる所に到達するため、
また、はっきりと弁証出来ない怪病の一部は、痰飲が原因で、
次回へ続きます。
参考文献
『基礎中医学』 編者:神戸中医学研究所
『中医病因病機学論』 主編:宋 鷺冰
『中医弁証論』 編著 柯 雪 帆
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