東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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内傷病因⑤

2023.08.26

 

 

 

 

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こんばんは、永井です。

 

 

 

 

 

今回はその他の発病因子についてです。

 

 

 

 

 

外感、内傷以外の発病因子で、範囲が広く、特徴もそれぞれ違います。

 

 

 

 

 

痰飲、瘀血、外傷、寄生虫、先天的素因などです。

 

 

 

 

 

まずは痰飲です。

 

 

 

 

 

痰飲は、水液代謝失調により、体内に発生した病理産物、他の病変を継発する病因でもあります。

 

 

 

 

 

痰飲には狭義と広義があり、狭義の意味での痰飲は、肺に貯留し、気管から喀出される分泌物です。

 

 

 

 

 

広義の意味での痰飲は、広く体内に凝滞した水湿のことです。

 

 

 

 

 

痰は肺、脾、腎の機能失調・不足で生じる病理産物で粘稠、飲は希薄な水液です。

 

 

 

 

 

生成された痰は気と共に三焦を流れ全身に至らない所はなく、様々な病症を引き起こします。

 

 

 

 

 

病変の特徴は、

 

 

 

 

 

①流竄しやすく、至らない所はない

 

 

 

 

 

痰飲は水湿の邪で陰邪です。

 

 

 

 

 

内は臓腑・胸膈に、外は関節・肌肉・経絡に、上は巓頂に、下は膝足に、どこでもみられます。

 

 

 

 

 

②気機を阻遏、神明を蒙閉する

 

 

 

 

 

痰飲は気機の運行を阻害し、昇降出入を失調させるため、胸が張り苦しい、嘔吐、呼吸困難等の気機不利を引き起こします。

 

 

 

 

 

③変症が多く、怪病を引き起こす

 

 

 

 

 

痰飲は流竄し、全身あらゆる所に到達するため、症状は変化しやすいです。

 

 

 

 

 

また、はっきりと弁証出来ない怪病の一部は、痰飲が原因で、症状に悪心嘔吐、痰が多い、肥満して皮膚色が蒼白、脈は滑、舌苔が膩、などがみられる場合は痰飲として論治し、寒熱虚実を弁別し、治則治法を確立します。

 

 

 

 

 

次回へ続きます。

 

 

 

 

 

 

参考文献

『基礎中医学』 編者:神戸中医学研究所

『中医病因病機学論』 主編:宋 鷺冰

『中医弁証論』    編著 柯 雪 帆

 

 

 

 

 

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