東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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内傷病因④

2023.08.19

 

 

 

 

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こんばんは、永井です。

 

 

 

 

 

今回は七情失調についてです。

 

 

 

 

 

七情とは怒、喜、思、憂、悲、恐、驚、の精神的因子です。

 

 

 

 

 

怒、喜、悲、恐、驚、の外界刺激による情緒反応と思、憂の思惟活動を包括しています。

 

 

 

 

 

この七情は本来正常な精神活動で、一定の範囲内であれば、発病因子にはなりませんが、ある範囲を超えると発病因子に変化します。(七情太過)

 

 

 

 

 

七情は体内に生じ、直接人体内部を損傷します。

 

 

 

 

 

怒は憤怒、肝の精気が精神活動に反映したものです。怒は肝を傷ると、いらいら、抑鬱感、怒りっぽい、ためいきなどの症状が出ます。

 

 

 

 

 

喜は精神が愉快なことで、元々は良性の情緒で、喜びの状態は気血が和し営衛は調和します。

 

 

 

 

 

喜は心の精気が精神活動に反映したものです。

 

 

 

 

 

喜が心を傷ると、動悸、落ち着かない、ぼんやりする、集中できない、精神異常などの症状が出ます。

 

 

 

 

 

思は思慮、思考であり、思惟活動に属します。

 

 

 

 

 

思は脾の精気が精神活動に反映したものです。

 

 

 

 

 

思慮が脾を傷ると、食欲不振、腹満、出血傾向などの症状が出ます。

 

 

 

 

 

悲・憂

 

 

 

 

憂は焦慮・愁苦、思うようにならなかったり心配したりする思惟活動、悲は感傷・哀切の精神状態

 

 

 

 

 

悲・憂は肺の精気が精神活動に反映したものです。

 

 

 

 

 

悲・憂が肺を傷ると、胸苦しさ、ためいき、息切れ、倦怠感などの症状が出ます。

 

 

 

 

 

恐・驚

 

 

 

 

 

恐は自覚的な恐怖状態(驚に続いて起こるもの)、驚は突然外界から刺激を受けて発生する緊張状態(一時的にな情緒変化)

 

 

 

 

 

恐・驚は腎の精気が精神活動に反映したものです。

 

 

 

 

 

恐・驚が腎を傷ると、足腰のだるさ・無力、月経不順、言語錯乱、顔面蒼白などの症状が出ます。

 

 

 

 

 

次回へ続きます。

 

 

 

 

 

 

参考文献

『基礎中医学』 編者:神戸中医学研究所

『中医病因病機学論』 主編:宋 鷺冰

『中医弁証論』    編著 柯 雪 帆

 

 

 

 

 

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