東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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耳聾・耳鳴(じろう・じめい)とは⑤

2023.08.08

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は「耳聾・耳鳴」の続きで、「心腎不交の耳聾・耳鳴、脾胃気虚の耳聾・耳鳴」について、お話しいきたいと思います。
 
 
 
前回のお話はこちら
 
 
 
まずは心腎不交の耳聾・耳鳴についてです。
 
 
 
心腎は水火の臓で水火が相互に助け合いますが、その関係が失調すると心腎不交となります。
 
 
特徴は、微かな耳鳴があり、睡眠が不足すると悪化し、聴力減退も顕著となることです。
 
 
 
その他にも、不眠、動悸、健忘、腰膝酸軟、潮熱、盗汗、尿濃、舌質紅、舌苔少、脈細数がみられます。
 
 
 
治法は滋陰降火、交通心腎、引火帰原を用います。
 
 
 
次に脾胃気虚の耳聾・耳鳴についてです。
 
 
 
脾胃気虚のたまに清気が上昇せず、濁陰が耳部の経脈を阻滞するために発生します。
 
 
 
特徴は、難聴、耳鳴が肉体疲労によって増強することです。
 
 
 
他にも倦怠感、腹満、食欲不振、泥状便、顔面黄萎、舌苔薄白、脈虚弱がみられます。
 
 
 
治法は、補中益気を用います。
 
 
 
つづく
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 下』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
 
 
 
 
 
 

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