東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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四肢麻木(ししまぼく)とは③

2023.06.29

 

 

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こんばんは!樫部です。
 
 
 
本日は前回の続きで「気血両虚の四肢麻木」について、お話していきたいと思います。
 
 
 
 
 
労倦、嘔吐、下痢、出血過多、多産、熱病の持続、慢性疾患などにより、気血が虚すと脈絡が空虚となり、四肢麻木を発生します。
 
 
 
特徴は、しびれのみで疼痛は無く、虚証の症候がみとめられることですが、患者の身体状態により気虚と血虚の比重が異なります。
 
 
 
気虚が強い場合、顔が白い、四肢が軟弱で無力、動悸、息切れ、脈弱、舌質淡紅などを呈します。
 
 
 
治法は、補気養血を用います。
 
 
 
血虚が強い場合は、顔色につやが無く、皮膚がやや乾燥、頭のふらつき、めまい感、不眠、健忘、脈細あるいは細数を帯び、舌質は嫩で紅を呈します。
 
 
 
治法は、養血理気を用います。
 
 
 
気虚、血虚ともに明らかな場合の治法は、気血双補を用います。
 
 
 
 
 
つづく
 
 
 
 
 
【参考文献】
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論篇 』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践篇』
藤本蓮風 監修、(一社)北辰会 学術 編著、緑書房
 
『症状による中医診断と治療 上』
神戸中医学研究会、燎原書店
 
『基礎中医学』
神戸中医学研究会、燎原書店

 

 

 

 

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